日々の暮らしや町の中で、ふとした瞬間に思いがけない情景や場所を思い出すこと、ありませんか?

たとえば私の場合は、

smell1

排気ガスを吐きながらスーパー・カブが通り過ぎた瞬間に、フィリピンの雑踏を。

また外国人の友だちの家を訪れたとき。

smell2

台所の流し台の付近(あきらかにうちと異なる系統の生ゴミが入ってる)で、太陽がぎらぎら照りつける中を歩いた、タイの市場を。

 ・・・・・・・

どうやらそれらをたぐり寄せ、呼び覚ますのは、「におい」のようです。

洗剤の香りで知り合いの家を、どこかの家の換気扇から漂う煮物のにおいでおばあちゃんの家を思い出すなんてことも、きっとありますよね。

目で見えるもの・耳できこえるものは、「美しい」「かっこいい」といったことをいちいち自覚するし、写真や録音に残っていれば確認もできる。

いっぽう、特に記憶にとどめようと意識しなかったものが「におい」によっていとも簡単に再生されてしまうのだから、嗅覚というのは思った以上に深く鮮明なものを人間の感覚に刻み込むのかもしれません。きっと感情や感性も大きく左右されるんだろうなあ。

 ・・・・・

そんなことをあらためて思ったのは、先日。おっしゃれ~なイタリアンの創作料理レストランで「ほほほ」と優雅にお昼ご飯を食べたときのこと。

 smell4

前菜に添えられていた高級そうな塩をペロッとひとなめし、香りが鼻腔にあがってきたとたん、あるところに気持ちがぐわーっとに一気にワープしてしまった。

 smell3

水の底から空を見上げるようなイメージは鮮明だけど、あれ、これってなんだっけ。

この香り。この風味。この感覚。

で、はたと思い当たったのです。

 これはたしか。あ―――っ! 

どこか山奥の露天温泉で足をすべらせて、お湯の中でゴボゴボおぼれて死にそうになったときや! 

 smell5 

で、レストランの方に塩の産地を確認すると、

 「お客様。それはたいへん貴重な、ヒマラヤの岩塩でございますよ」

へへええ。

はい。私がおぼれたのはまぎれもなく、インドのヒマラヤ地方の温泉でした、とさ。

 ・・・・・・・・・

ヒマラヤ標高4000メートルでシャボン玉はふつうに飛ぶか?を実験中の娘(当時小3)。結果は、さてどうだったでしょう。鼻の中がパリパリして、どんなにおいがしてたかなんて忘れてるけど、またどこかで「あっ」と呼び覚まされるにおいに出会うのかな。あるいは現地に再来して「これだ」って思うのかな。

ヒマラヤ標高4000メートルでシャボン玉はふつうに飛ぶか?を実験中の娘(当時小3)。結果は、さてどうだったでしょう。鼻の中がパリパリして、どんなにおいがしてたかなんて忘れてるけど、またどこかで「あっ」と呼び覚まされるにおいに出会うのかな。あるいは現地に再来して「これだ」って思うのかな。

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娘が[新しい靴と小ぶりのスポーツバッグが必要」と言い出しまして。父娘で神保町で買ってきました。シューズ6990円(セール品)+バッグ8000円(プロパー)=14990円。[小腹がすいた」と食べたラーメン750円×2=1500円。ふたりの交通費1360円。優しいお母さま(妻)へのおみやげなし。

娘が[新しい靴と小さめのバッグが必要」と言い出しまして、父娘で神保町で買ってきました。シューズ6990円(セール品)+バッグ8000円(プロパー)=1万4990円。[小腹がすいた」と食べたラーメン750円×2=1500円。ふたりの交通費1360円。けなげに待ってたお母さま(妻)へのおみやげなし。

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 日本の将来および私の明日の暮らしに直結する話題。ずばり、子どもにかかるお金の話です。

みみっちいとか自分には子供がいないから関係ないとか言わずに、まあ聞いてやってください(日本の国土に住んで税金払ってる人ならあながち無関係ではないし。少子化に直結してますから)。

うちは子供が一人ですが、それでもかなりお金がかかると痛感してます。「子どもって息を吸うだけでお金がかかるんかあ~~」ってぐらいの気分。

・・・・・・ 

娘が中学に入学したのは約1年前の春。

すっかり文化系だと思い込んでたのに「ソフトボール部に入りたい」と言い出しました。ほおお。スポーツ・汗・青春、いいじゃないか。

しかし頭の回転の早い母は思いました。

待てよ。ソフトボールって、やたらたくさんの道具が必要じゃなかったっけか。

bukatsu1 

というわけで娘に言いました。「陸上部にしときなさい」

 ところが。生まれてから約13年間わがままを2回しか言ったことのない娘がこのときばかりはガンとゆずらず―――「絶対にソフトボールがええねん」

というわけで、お嬢さまは晴れてご希望のソフトボール部に入部されたのでした。ぱちぱち!(@@;)/♪

・・・・・・

 覚悟してた範囲とはいえ、それなりにまとまった出費はじゅうぶん「いたた」。しかも、私は運動をしたことがないので知らなかったんですが、運動部って初期費用だけでは済まないんですね。

●試合に出場するための交通費(グラウンドがある場所=遠方)

●スポーツドリンク(毎日1リットル)

●合宿費(参加しないわけにはいかない)

●「メガネは危ないからコンタクトレンズにしなさいって言われた」→使い捨てのワンデーアキビューに移行→1ヵ月約7000円(年間8万4000円)

などなどね・・・・

 ・・・・・・・・・

そんなある日。保護者の茶話会でたまたま部活にかかるお金の話になり、私が「陸上部だと必要経費はシューズ代だけで済むのでしょうか?」みたいな話に触れたとたん、そこにいた保護者ズのみなさんがいっせいに・・・

 bukatsu2

以下、陸上部の娘さんを持つお母さんの話。

 「一足1万4000円のシューズを毎月一足買わされます」

えーっと・・・それ、[一年に一足]の間違いでは? 

「いえいえ。一ヶ月で一足履きつぶしちゃうんですよ~~」

ひいーっ。14000円×12足=シューズだけで年間16万8000円???

「夏の合宿のときもね、宿舎で洗濯してる暇がないって、白のTシャツを20枚買わされました。陸上用のスパッツもソックスも消耗品ですし」

あわわわ。

「食費もかかりますよね。牛乳は水みたいにがぶ飲みだし、家に帰ってきたら夕飯前に菓子パン3個。それでも本人は太らないようにひかえてるらしいんですけど。あと、成長期で骨がうずうずするらしくて、しらすごはんが欠かせない」

そこで保護者ズから「しらすって高いのよね~」という声があがるあがる。

「あと遠征費・試合の出場費・整体・医療費・湿布代・・・」

ぎゃ―――!! もうわかりました、私が悪かったですごめんなさ―――い!!!

ちなみにそのお嬢さんは東京都大会でも優秀な成績をあげているホープ。有力選手だからよけいに費用がかかるみたいなんです。でもでも、たとえそうでなくてもねえ。

・・・・・・ 

結論。

「陸上部ならシューズ代だけで済む=安あがり」は、間違いである。

ちーん。

 ・・・・・・

それに比べれば、わが家の生半可な弱小ソフトボール部員のほうがはるかに安上がりってことです。

娘にその話をすると、ふふんと得意げな顔になり、

「そーだよかーさん。部費だってね、ソフトボール部は学校でいちばん安いんだよ。吹奏楽部なんて一ヶ月に部費だけで7000円だってよ」

 ねえみなさん。この話題もう疲れましたよね。わたひは疲れまひた。

 要するに、うちの娘はむちゃくちゃ安上がりってわけじゃなくても、かなりマシな部類に属するってこと。

子どもにはやっぱりお金がかかるんですね。二人も三人も四人もいるご家庭は、どれだけ大変だろうと思うわけです。

 ・・・・・・

娘よ。同じやるなら、ソフトボール一生懸命がんばりなさい。

ただしあんまり強くなっちゃうとなんか大変そうだからさ、えーとその、そこそこ充実感をもって一生懸命後悔のないように青春を謳歌して・・・↑なにを言っとるんだ。

 まあ今のところ、[強くなりすぎる]心配は、まっっったくなさそうですけどね。たはは。

 

・・・・・・・・・・・・

 

うちの夫は男三人兄弟。よりにもよって全員スポーツをやっていた。その母親(姑)から聞く、彼らが中高生だったときの話→[牛乳屋さんが車で3日ごとに売りにくるんだけど、一回につき1リットル×16本ぐらい買うから、ちゃんとうちの前で停まってくれたもんだよ。じゅん(夫・三男)は朝からジンギスカンを焼いて食べて、学校から帰ったらじゃがいも一キロをトースターで焼いておやつに食べて、ばんごはんのあとには1リットル入りのバニラアイスを父親と自分それぞれ一個ずつ抱え込んで早食い競争してたねえ。米はどれぐらい買ってたかねえ・・・えーと」・・・聞くたびに耳をふさぎたくなる、中途半端な怪談よりよっぽど怖いお話です。

うちの夫は男三人兄弟。よりにもよって全員スポーツをやっていた。その母親(姑)から聞く、彼らが中高生だったときの話→[牛乳屋さんが車で2~3日ごとに売りにくるんだけど、一回につき1リットル×16本ぐらい買うから、ちゃんとうちの前で停まってくれたもんだよ。三男(夫)は朝からジンギスカンを焼いて食べて、学校から帰ったらじゃがいも一キロをトースターで焼いておやつに食べて、ばんごはんのあとには1リットル入りのバニラアイスを父親と自分それぞれ一個ずつ抱え込んで早食い競争してたねえ。米はどれぐらい買ってたかねえ・・・えーと」・・・聞くたびに耳をふさぎたくなる、中途半端な怪談よりよっぽど怖いお話です。

 

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うちではコピー機をリースしてるので、月に一回、営業兼エンジニアーがメンテナンスに来てくれます。

メンテナンス中は私は仕事ができないので、つかず離れずで世間話なんかをするのですが、担当者の一人・ジョニー(仮名)が先日こんなことを言っていたのです。

「ぼくは読書が好きなんですけど、必ず、違う種類の2冊を同時進行で読み進めるんです」

要するに、通勤電車ではA、自宅ではB、翌日の出勤時はB、帰りの電車ではA・・・・という感じらしい。

・・・・・・

えええ。なんでわざわざそんなことを?!

私だって資料を何冊かあっちゃこっちゃ同時に開くことはあるけれど、自分の楽しみとしての読書ではあり得ない。

彼に言わせれば、「僕の場合は必ずこのパターンです。ストーリーや内容がこんがらがったりはしませんよ」とのこと。

「わからん。なんでわざわざそんな読み方するのか」と聞いたら、返ってきたのが↓この答え。

「血液型がAB型だからじゃないでしょうか」

あのー、みなさんはどう思われますか?

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  中央線略図

 

オレンジ色の電車でおなじみ、JR中央線沿線。

東京在住でない方でも、「ああ、文化人というか、ちょっと変わった人たちが集まってるっぽいエリアでしょ?」って、思い当たるんじゃないかと。

そうです。青山・表参道がエッジなTOKYOカルチャー発信地(緊張感ある空間に加湿器の音だけが響く)だとすれば、中央線沿線はいまだにサイフォン式コーヒーやLPレコードが実働してそうな、「文化系自由人」という字面がぴったりな人々の生息エリアであります。

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私は一度も中央線沿線に暮らしたことはないのですが、東京在住20年の私なりに抱いている「中央線な人びと」の脳内イメージを並べてみることにしました(まあ、たいていの東京住民にとっての中央線イメージはこんな感じですよきっと)。

 

中央線な人々1 

さすがに今は↑こんな文士はおるまいですが。かつて太宰治(三鷹)、井伏鱒二・与謝野晶子(荻窪)、北原白秋(阿佐ヶ谷)など、多くの作家が暮らしていたことは有名。

音楽系はジャンルを問わず、高円寺周辺に集中。ちなみに現在「おたくの聖地」と呼ばれる中野駅前の「中野ブロードウェイ」上階には、かつて沢田研二(ザ・ピーナッツと離婚するまで)、青島幸男(東京都知事になるまで)も住んでいた。

中央線な人々2 

 両者ともに、間違っても「HANAKOに載ってたから」という理由では行く店を選ばないタイプ。いや・・・オーガニックさんのほうはむしろ「OL時代はHANAKOがバイブルだったけど率」が高いかもしれんなあ。

 

 中央線な人々3

 

アカデミックおじさんのカバンには英語・ドイツ語・フランス語・ロシア語あたりの本が入っているが、あくまでも参考文献であり、本来の専門はウズベク語・セルボクロアチア語・アラビア語(シリア方言)といったマイナー言語の文化圏。かつての文学青年が文学への興味と情熱をしぼませないまま大人になったようなケースで、翻訳・執筆・大学教授などが職業。「ドル固定360円時代に国費留学あるいは放浪した先」が第二の心のふるさと(以上妄想)。

白ダウンのお姉さんは中央沿線に住んでいるわけではなく、西武新宿線や青梅線方面から買い物目的で来ただけの可能性が高い。中央沿線はスタジオジブリ(東小金井)などのアニメ制作会社が点在するゆえ、海外のアニメ・ファンの間では聖地とあがめられております。

バラエティに富んでる。けど妙な一貫性がある中央線沿線。

………………

 もちろん私が生まれ育った大阪にも、さまざまなカルチャーがありました。

しかし私はそれらと中央線沿線との間に、なにやら決定的な違いみたいなものを感じてしまうのです。

いわゆる関西(うどん)VS関東(そば)みたいな差異じゃなくて。

 ・・・・で、はたと思い当たったのが、「実家で親と暮らしてる率」の違いでございました。

 

 中央線な人びと4

玄関を出るときに親から「なんだその格好は?!」「どこ行くの?」「誰と会うの?」と言われるのと言われないのとの違い。家賃と生活費をやりくりしながら「好き」を追うのと、そうじゃないのとの違いは、やっぱりあるんじゃないかと。

(もちろん大阪にも九州や四国から仕事や勉強のために出てきた人がたくさん住んでいる。けど絶対数が違う。おそらく一人暮らしの目的も傾向が違う。「親元に住んでたら自分らしく生きられない」という意味ではなく、単純に「環境の違いがありますわな」という話ね)

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「東京で一人暮らしなんて、気ままでけっこうだね」「夢を追って上京なんてロマンチストだね、甘ちゃんだね」と、言う人がいます。

否定しません。だけどね。

じつは現実的でなければロマンや理想を抱き続けることなんてできないんじゃないかと思うのであります。

一人暮らしは気ままであると同時に、孤独でもある。家賃は高いし、さまざまな現実が切実に迫ってくる。

つまりつべこべ言われなくても、ちゃんと「現実」に淘汰されてゆくのです。

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この沿線にかつて多くの作家が暮らしたのも、70年代のヒッピー・ムーブメントや学生運動の集会が夜な夜な開かれたのも、平日昼すぎにボサボサ髪+つっかけ履きで表を歩いても後ろ指をさされないような、呼吸しやすい開放的な土地柄だったからだそうです。

まだエスニックなんて言葉が日本語になかった時代に、ヨガも、チャイも、鼻ピアスも、アフリカの太鼓も、とりあえず存在できた場所。そんな土壌は東京ならではだと思うし、私が東京を好きなのはこういうところです。

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中央線な人びと。

「若気のいたり」を通り越し、なおそこで生きる人びと。

 

珍人ではあるけれど、意外と変人ではないんですよね(←微妙に違うの。数が少ないのが珍人、わけわからんのが変人)。ユニークな人たちが磁力にひかれるように集う。集うからビジネスも交流も成立する。だからきっと淘汰もされる。

中央線に暮らした人は、中央線沿線から離れられなくなるというのはよく聞く話。そんな中央線沿線独特の中央線っぽさに一歩距離を置いて「たまに行く場所」にしておきたい人種もいて、私もそんなひとりです。

いずれにせよ、日本中どこもかしこもスタバとビッグ・カメラとルミネばっかりーみたいな画一化が進んじゃった時代に、いまだに「絶対無二の中央線沿線っぽさ」が色あせず元気ってのがすごいなあと思うし、うれしいのであります。

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ところでなぜいきなり中央線を語ったのかというと、ええと、じつは先日約12年ぶりに下車した西荻窪(にしおぎくぼ)について書こうとしたら、序章だけでやたら長くなってしまったという次第でしてね。へへ。

というわけで、次回は、♪るんるん♪もりりんの西荻ぷちガイド♪ お楽しみに!(ほんまにプチですが)

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矢野顕子の名盤中の名盤、『Super folk song』(スーパー・フォーク・ソング)。この中に収録されてる一曲、その名もずばり『中央線』。 ♪走り出せ 中央線 夜を越え 僕を乗せて♪ ・・・名曲中の名曲です!

矢野顕子の名盤中の名盤、『Super folk song』(スーパー・フォーク・ソング)。この中に収録されてる一曲、その名もずばり『中央線』。-------- 走り出せ中央線 夜を越え僕を乗せて♪ 名曲中の名曲です!

 

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夫が、仕事でお世話になった某協会の会合におじゃましてきまして。

その名も―――「日本ツバキ協会」。tsubaki4

昭和28年設立。2500名以上の会員を擁し、ツバキの品評会や情報交換、世界各地の愛好家との交流など活発に活動されているとのこと。

で、そのときの話。

会場の中華レストランに足を踏み入れた夫は、tsubaki2

思わず息を呑んだというのですtsubaki3tsubaki1

みなさんの髪があまりにも黒々と輝いていることに―――

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比較的年齢層が高く、70をゆうに越えている方も多いというのに、白髪率がむちゃくちゃ低い。「もう不自然なくらい黒々で、思わず『カツラですか?』って聞いちゃったぐらい」だそうで。

そして、特に黒々+ツヤツヤの方たちにインタビューして判明した共通項というのがね。

椿油(つばきあぶら)だったんですって。

若いときから、椿油を整髪料として愛用してきたと。

「ツバキの香りが好きで使い続けてきただけなんだけど」

へええ。へええええ。

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科学的な根拠はわかりません。

でも、「ツバキを愛する人々=髪9696」の事実を目の当たりにすると、椿油がなんらかの作用をもたらしていると思わずにはおれんかったよ、という話なのでした。

(ちなみに…毛の量はみなさんお年相応だった模様)

ちょっと聞き捨てならん話でしょ?

 

椿油。実は私もたまに使っております。頭皮が乾燥してフケっぽくなったとき、椿油+指の腹でマッサージしてからシャンプーすると、すっきり解消するからです。天然成分100パーセントの大島椿がお気に入り(60ml入りでたしか1300円ぐらい。なかなか減らず長持ち)。私も年齢の割に白髪が少ないと言われるけど、もしかすると無関係ではないんでしょうかね。

椿油。実は私もたまに使っております。頭皮が乾燥してフケっぽくなったとき、椿油+指の腹でマッサージしてからシャンプーすると、すっきり解消するからです。天然成分100パーセントの大島椿がお気に入り(60ml入りでたしか1300円ぐらい。なかなか減らず長持ち)。私も年齢の割に白髪が少ないと言われるけど、もしかすると無関係ではないんでしょうかね。

 

日本ツバキ協会 http://homepage2.nifty.com/camellia-jcs/index.html

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これがうちのYチェア 15年選手

これがうちのYチェア 15年選手

  自著「買ってよかったモノ語り」(晶文社)の中で紹介した、世界一座り心地のよい椅子。

言わずもがな、世界一有名な名作椅子でもあります。デンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナー氏のデザインなり。

この椅子の座面はペーパーコードというヒモ(樹脂をしみこませた頑丈な紙ひも)でできておるのです。

これがまた汚れにも強く、肌にあたる感触が気持ちよくてすんばらしー。さすがに数年使ってるうちにたわんだり、ばらけてくる。ゆえにはりかえが必要となるのですが・・・・・・・

一般的に知られてるのが、うちの↑Y君のようなはり方。座面の中心に向かって、均等にはられる。これが普通。

ところが。先日、見かけたのです。こういうの↓

ありゃりゃ~~ うちのと違う~~

ありゃりゃ~~ うちのと違う~~

見たことないぞ、こんなの。

というわけで、聞いてみたのです。路上で張替えデモンストレーションをしていた、家具工房の方に。

 な、なんですかこれは?

「一般的なYの場合、座面のど真ん中がいちばん低く窪む形になるでしょ? これは、座ったときにちょうどお尻がのっかるあたりが窪むから、より座り心地がいいんです。おすすめですよ」

なに。お兄さんが考えたの?

「いや、デンマークの工房で習ってきたんですよ」

ほえええ。

こういうのもあるんだねえと感心したのです。と、同時に、家具デザインにも著作権みたいなものが存在するのかもしれないが、それでもこのように使い手の好みとか都合とか、職人の提案によっていろいろ変化させるのもありってところが、芸術品とは違い、やはり日用品なのだなあと感じた次第。

で、座らせてもらって、その感想は・・・・・・

はい。確かに、お尻がのっかる部分が窪んでるので、すっこりおさまる感じはしますね

↑という感じであった。言うなれば、それ以上でも以下でもないというか。

なーんて言い方をすると、まるでお兄さんの言葉を否定しちゃってるみたいに聞こえるかもしれないが、そういうわけではないんですよ。

きっと私のお尻が、いわゆる一般的なスタンダードYにすっかり慣れていて、毎日座り続けた15年の間に「ふつうのYがいちばん落ち着く尻」になっているに違いないのです。もはや。

でも椅子の座り心地って、店頭でちょっと座ったぐらいでは真価はいまいちわからないもの。

次の張替え時には、ひとつはこの変則バージョンでお願いしてみようかなあ。

「おほほほ こういうのもあるんざますよ」なーんて言えるのは、Yチェア酔狂信者としてはうしうし嬉しいしねえ。

でもそれを実現させるのは、まだまだ先かしら。

なにせ、うちのY君はまだ張り替えて間もないから。Y君ったら、がんばり屋なんだからあ。

おほほほほ・・・・・・

(↑Yチェアは持ち主に、このような「おほほほ感」をもたらすのです。おほほほ感って何だと思われる方は、ぜひお求めあそばせ)

 

はりかえのデモで、小さいスツールにペーパーコードをはっていたお兄さん。あのー、それがほしいんですけど。
はりかえのデモで、小さいスツールにペーパーコードをはっていたお兄さん。あのー、それがほしいんですけど。
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興味ある方は、お兄さんが働く

「株式会社キルト工芸」

http://www.harikae.jp/

↑のぞいてごらんなさい。家具の再生をがんばっとる会社のようです。

いいな、こういうの。

目くじら立てて「地球のためざまーす」ってエコを考えることも必要なんだろうけど。 いいものだから、愛着あるから、ばあちゃんからもらったのだから、もったいないから、って使い続けるようなのが結果的に

「あんまり木を切らずに済みましたなあ」

ってなるような感じがいいなあ。

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↑つっかけサンダル以外は、すべて、13歳/女子/中学生の靴なのです。

履き主はすべてバラバラだから、7人ぶんの13歳の女子の靴。

これをしげしげと眺めながら、そういえばなあ、と思ったのです。

自分がこの年齢だったときに履いていた靴のこと、はっきり覚えてるわーって。

通学のときの制靴ではなく、休みの日に友だちの家へお呼ばれとか、友だちと映画に行ったりするときの靴のことですよ。私の13歳のときのそれは、忘れもしない、赤茶色のモカシンだった。

インディアンの守り神みたいなビーズ刺繍と、フリジンがふさふさついている。大流行したので、きっと「持ってる」人は多いんじゃなかろうか。本皮で、色落ちが激しいので、雨の日には白い靴下がまっ赤茶色に染まって母から「水たまりをよけて歩きなさーい」と言われたものだ。でも汗をかいただけでも色は落ちるのです。

小学生の頃に「いわゆるおでかけ」ではいていた黒い革の、ベルトをホックでぱちんととめる『ピアノの発表会の靴」タイプって、かわいすぎて、そろそろ似合わなくなってきた。

(それ以前にもう恥ずかしくて履けない)

学校のローファーなんか絶対にいや。ちょっと大人っぽいヒール靴に憧れるぅ~♡

でも親から「あんたにはまだ大人っぽすぎるよ」と言われ、兄貴や姉貴からは「ぷぷっ」と漏れる。

その点、モカシンって、ちょう~どいいんですね。

流行をおっかけすぎず、かといっておしゃれを放棄しているわけでもなく。

カジュアルでありながら大人受けがよく、それなりにちゃんとした出先(模擬テストとか親との外食とか)でもOKで、かつ、脱ぎはきしやすい。

大人ほどの発言権はない。ものを買う決定権も財布の紐も親がもち、かといって心はもう子どもじゃないから、おませな格好もしてみたい。自分にとっての社会もどんどん広がっているのよお。でもまだじぶんはしょせん子どもだっていうことをわかっていたり、そこにまだ逃げ込める年齢であったりもする。

というわけで、モカシン。13歳の最大公約数靴だったと思うのです。

さて、ここに並んだ13歳の女子たちの靴は、それぞれのご家庭の玄関で、どのように言われているのでしょうねえ。

「おまえ、なんだあの靴は・・・・」

「ママにも貸してね、いまママと同じでしょサイズ」

「まだ大人っぽすぎるよ」

「下品だ、最近どんな友だちとつきあってるんだ」

「こんな靴、脱ぎ履きが不便だろう」

「あの子もいいかげんに、ちょっとぐらいお洒落に目覚めてほしいわ・・・・・・」

「ひもをちゃんと結んでおきなさい」

「かかと踏んではくなよ」

「ねえねえ。なんでわざわざこの色買ったわけー?」

「いつまでたっても洗わないから、きのう洗っておいたからね 次からは知らないよ 捨てるよ」

・・・・・

さて、みなさまは。13歳のとき、どんな靴を履いてましたか?

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森優子 著者近影

森優子 もりゆうこ/Yuko Mori

旅行コラムニスト/イラスト・エッセイスト。1967年大阪生まれ。大阪芸術大学美術学科卒

学生時代、サハラ砂漠を歩いているときに出会った人物にスカウトされて上京、ガイドブックの編集事務所に就職。93年独立、イラストを含めた執筆活動をスタート。ユーモラスで地に足の着いた旅行術&生活術は、「そうそう」「あるある」「なるほど」という多くの共感を読者から得ている。現在は東京都内にて中学生の娘・夫との三人暮らし。訪れた国は約40カ国。

森優子の最新著作

買ってよかったモノ語り 表紙

買ってよかったモノ語り

晶文社 1,500円(税別)