泣く子も黙る南インドのスーパー・スター、俳優のラジニ・カーント様と、氏のご自宅前にて。

泣く子も黙る南インドのスーパー・スター、俳優のラジニ・カーント様と、氏のご自宅前にて。

クイズにお答えいただいたみなさんありがとうございます、はい、あっさり白状します、私は南インドのチェンナイにいるのです。

ムトゥ踊るマハラジャのヒーローー。スーパースター ラジニカーントさまのおひざもとです。

11年ぶりのチェンナイ。

来られただけでもうれしかった。

なのに、なのに、なのに タミルナードゥの神様 旅の神様ときたらね。

17分前、ラジニさまの家の前にて。

そうです、ラジニ様ご本人です。

撮影にでかける車が門からすべりだしたところ、だった。

あと2秒遅かったらありえなかった。

ふるまい、たたずまい、言葉、しぐさ、すべてがすばらしく、握手した手の骨格までもがかっこよかったのだった。

興奮さめやらぬアショカさん宅にて(アショカさん詳細は自著「旅のそなた!」の「実現する男」をご覧ください。またしても実現した男。。。)、17分後の森優子、チェンナイの空の下より

ミーナちゃんのために準備した花束。とはいえ大女優だもんなあ。本当に来てくれてるのか、ドタキャンもあるのでは(インドだし)。どきどき。

花束も準備しましたよ~。とはいえ大女優だもんなあ。本当に来てくれるのか。ドタキャンもあるのでは(なんせインド)。どきどき。

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お待たせしました! 前回予告した、あの『ムトゥ 踊るマハラジャ』のヒロイン、ミーナさん来日の模様をお伝えします。

南インド・タミルナードゥ州の人々にとっては、4月こそが本当のお正月。それを祝う「タミル・ニューイヤーTamil new year」(葛西区民ホール)に、ミーナさんがスペシャルゲストとして招かれることになったのでした! うひゃー。 

私の故郷、南インドのお正月。だからきれいなおべべを着せてもらったの。

あたちの故郷、南インドのお正月。だからきれいなおべべを着せてもらったの。

入場券。くるくる文字のタミル語、なつかし~♪

入場券。くるくる文字のタミル語、なつかし~♪

 

「ここはほんまに日本か?」と見まごう会場。香りも色も、走り回る子どもたちも濃ゆーい。晴れ着っていいなあ。

香りも色もインド。ここはほんまに日本か?

 

東京にもタミル人ってたくさんいるんですなあ。さあ、はじまりまっせ!

客席はほぼタミル人。東京にもたくさんいるのね~!

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↑インド舞踊家として有名な野火杏子先生のチームのダンスや、

タミル版 ジャニーズJrも登場

タミル版 ジャニーズJrも登場

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立ち見も出て大盛況。司会者の冗談のノリも、客席の笑い声も、うわあ~タミル一色やあ~~。

立ち見も出て大盛況。司会者のノリも、客席の笑い声も、うわあ~タミル一色やあ~~。

で、会場のボルテージがあがったところで・・・・

いよいよ・・・

ミーナさん登場! 

ミーナさん登場! 

ほんまに来てくれたー! ひゃーっ! 

ほんまに来てくれたー! ひゃーっ!(右はインド舞踊家の野火杏子先生)

 

ちょっとふっくらしたミーナさん、やっぱり、う、う、美しい!!!

ちょっとふっくらしたミーナさん、やっぱり、う、う、美しい!!!

昨年結婚されたばかり。お相手はIT企業の経営者の男性。なんてゴージャスなカップル(男前で胸をなでおろしました)

昨年結婚されたばかり。お相手はIT企業の経営者の男性。なんてゴージャスなカップル。優しそうで、男前で、胸をなでおろしました。

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なんと。おそれ多くも森親子、今回壇上にあがる大役をたまわりました!

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このイベントにあたって、日本のミーナ・ファンの代表としていろいろ尽力して下さった稲垣さん(むんむんさん・左)が、「ぜひ森さんのお嬢さんから花束を」と提案してくださって。

このイベントにあたって、日本のミーナ・ファンの代表としていろいろ尽力して下さった稲垣さん(むんむんさん・左)が、「ぜひ森さんのお嬢さんから花束を」と提案してくださって。

 

司会者が「うしろ向いてみんなに見せてー」。徹夜で作ったうちわの文字は、とうぜんタミル語で「ミーナ」。喜んだご本人の手が、うわーっ、娘にタッチ!(ヤツはさわってもらうのは11年前に続き二度目です 子どもの特権 うらやましい)

司会者が「うしろ向いてみんなに見せてー」。徹夜で作ったうちわの文字は、とうぜんタミル語で「ミーナ」。喜んだご本人の手が、うわーっ、娘にタッチ! 子どもの特権、くう~うらやましい

 

11年前、ミーナさんのお宅におじゃましたときの写真を持参。ミーナさんは「また会えて嬉しいわ」と娘に言ってくれた♪(写真byゆきざね)

11年前、チェンナイのご自宅におじゃましたときの写真を披露。「また会えて嬉しいわ」と言ってくれました。

999年当時に現地で上映されていたラジニ・カーントの映画の看板を指さし、「さてこれをご存知ですか?」と客席に向けて言ったら、司会者が「バーシャBaashaですね」と、間違えて古い作品のタイトルを言ったので、「ノーノー、ちがいますっ。パダヤッパPadayappaです」とすかさず訂正。すると・・・

1999年当時に現地で上映されていたラジニ・カーントの映画の看板の写真を出したら、司会者が「ああ、バーシャBaashaですね」と、間違えて古い作品のタイトルを言いまして。そこで私がすかさず「ノーノー、ちがいます。パダヤッパPadayappaですっ!」と主題歌のメロディーを口ずさみながら訂正・・・すると

その時は必死だったのでよくわかんなかったけど、やった、ミーナちゃんの笑いをとってたのね(^^;)v・・・(というかちゃーんと笑ってくれる優しさが女神ミーナのお人柄)

笑いがとれました(^^;)v・・・(というかここでちゃんと笑ってくれるのが女神ミーナのお人柄)

 

ゆきざねさん (2)

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『ミーナ’s ファンクラブ・ジャパン』代表のカツヤさん。ミーナとのツーショット数の多さに会場のタミル人たちも驚愕。ミーナさんを応援するためだけにインドを訪れた回数、「12~13回だったかな? 忘れました」。手にしているのはミーナさんとともに掲載された現地の雑誌。すごすぎるぞカツヤ兄貴。

『ミーナ’s ファンクラブ・ジャパン』代表のカツヤさん。ミーナとのツーショット数の多さに会場のタミル人たちも驚愕。ミーナさんを応援するためだけにインドを訪れた回数、「12~13回だったかな? 忘れました」。手にしているのはミーナさんとともに掲載された現地の雑誌。すごすぎるぞカツヤ兄貴。

ムトゥでおなじみカリスマ俳優ラジニ・カーントのファンクラブ『ラジニ★jp』代表の安田(てつのすけ)さんと、南インド映画応援サイト『むんむん’s homepage』 代表の稲垣(むんむん)さん。結局このお二方が壇上で話す時間がほとんどなくて残念+恐縮。だってね、この方たちが日本のファンを盛り上げて、タミルの人々も喜ばせてるんです。

ムトゥでおなじみカリスマ俳優ラジニ・カーントのファンクラブ『ラジニ★jp』代表の安田(てつのすけ)さんと、南インド映画応援サイト『むんむん’s homepage』 代表の稲垣(むんむん)さん。結局このお二方が壇上で話す時間がほとんどなくて残念+恐縮。だってね、この方たちが日本のファンを盛り上げて、タミルの人々も喜ばせてるんです。

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ほかにも

スーパースター★ラジニ様のそっくりさんのモノマネも登場、ミーナがラジニとの共演について語ったり

スーパースター★ラジニ様のそっくりさんのモノマネも登場

さまざまなパフォーマンスを、ゆるーいタミルの空気感とともに、まる一日楽しんだのでした。

さまざまなパフォーマンスを、ゆるーい濃ゆーいタミルの空気感とともに、まる一日楽しんだのでした。

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ミーナさんの来日。思いがけず叶った、11年ぶりの再会。本当に幸せでした。

 『ムトゥ』を通して南インドを知り、南インドに出会った私たち。

逆に言えば、そんなことでもなければ南インドのことなんて何ひとつ知らなかったのよねーと、あらためて思い返すのです。

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日本人観光客にとっても馴染みが深いシンガポールやマレーシアのインド人街は、じつは南インドのタミル人たちの町。つまり「こんにちは」はナマステ(ヒンディー語)ではなく、ワナッカン(タミル語)の世界。写真はそんなことをちっとも知らなかった当時、シンガポールのリトル・インディアにて(娘2歳)。うーん、よく見ると、たしかに看板の文字がくるくる丸まったタミル語だよ。このおばあちゃんもタミル人なんだよなあ。こっちが「ナマステー」って言っても、笑ってくれてたなあ。

日本人観光客にとっても馴染みが深いシンガポールやマレーシアのインド人街は、じつは南インドのタミル人たちの町だって、知ってました? つまり「こんにちは」はナマステ(ヒンディー語)ではなく、ワナッカン(タミル語)の世界。写真はまだそんなこともタミル映画も知らなかった頃、シンガポールのリトル・インディアにて(娘2歳)。よく見ると、たしかに背景の看板の文字がくるくる丸まったタミル語だよ。このおばあちゃんもタミル人だったのね。こっちが「ナマステー」って言っても、笑ってくれてたなあ。 

 

 

スイスの氷河特急にて。すでにミーナちゃんフリークとなっていた娘、当時5歳。ワゴンでみやげものを売りに来た販売員さんは、スリランカからの出稼ぎ。こちらがミーナやラジニのファンと知るや表情がパーッと明るくなり、「私も大好きですとも。じつは私の祖父母がタミル人なのです」と、半泣きで喜んでくれた。お互いの故郷を遠く離れたスイスで、忘れじの3分間。

スイスの氷河特急にて。すでにミーナちゃんフリークとなっていた娘、当時5歳。ワゴンでみやげものを売りに来た販売員さんは、スリランカからの出稼ぎ。こちらがミーナやラジニのファンと知るや表情がパーッと明るくなり、「私も大好きですとも。じつは私の祖父母がタミル人なのです」と、半泣きで喜んでくれた。お互いの故郷を遠く離れたスイスで、忘れじの3分間。

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外国のことなんか知らなくても、人間は生きられる。健全に、善良に。

でも、ほんの小さな糸口から他の土地や人間のことを知ったら、ますます楽しく豊かになるのも確か。

↑この日、会場での母娘のコーフン

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いいなあ。面白いなあ。かの地はどんな所なんだろう。

大丈夫だろうか。あの人たちは元気だろうか。

そんな心配をもたらすのも、エンタメの大きな力。

今の時代はなお、そんな力がもっと働けばいいなあと、なにやら願いに似た気持ちを抱いてしまうのです。

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 そしてきっと、こちらの存在も彼らを喜ばせ、力と誇りをもたらしてるに違いない。 

たとえばね。壇上から降りる直前に、ミーナさんがカツヤ兄貴の腕をつかんでそっとささやいた、「Katsuya, thanks so much」という言葉(聞き逃がすものですか)。

あれはきっとミーナちゃんの真心からの言葉だったと思うんですよ。 

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ホテル前の売店のお兄さんは、毎朝、ラジニとミーナの記事の切抜きと、チョコレートを準備して待っていてくれました。

11年前、チェンナイにて。ホテル前の売店のお兄さんは、毎朝、ラジニとミーナの記事の切抜きと、チョコレートを準備して待っていてくれました。

娘は今も、この花の香りとおばちゃんのことを覚えてると言い張る。

娘は今も、この花の香りとおばちゃんのことを覚えてると言い張ります。

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↓↓この機会に、ぜひポチッとのぞいてみてください↓↓

『ラジニ★jp』http://www.rajini.jp/

てつのすけさんが運営する、ラジニ・ファンの聖地ともいえるサイト。南インド映画の魅力をもっと日本人に知ってもらいたいと願いイベントを企画し、映画館やマスコミにも働きかけるてつのすけさんらの活動と存在は、現地でも有名。4月10日タミル・ニューイヤー当日は関西から足を運んでの参加。頭が下がります。

『むんむん’s homepage』http://munmun.moo.jp/

ミーナと男優ビジャイを中心とする南インド映画を応援する、むんむんさんのサイト。前日にミーナちゃんを成田空港まで出迎えに行ったり、日本人ファンのためのチケットを仲介してくれたり、今回本当にお世話になりました。ナンドゥリ(ありがとう)!

 『Meena’s fanclub Japan』http://www.meena.jp/

ミーナさん本人からも信頼を得ているカツヤ兄貴の、日本最強のミーナ応援サイト。ミーナちゃんが結婚してしまったのでいったいどうなるか、兄貴はショックを受けて自暴自棄になってないかなど心配しましたが、野暮だったようです。前日むんむんさんと成田へ行き、会ったとたん「オー、カツヤ!」と握手されたとご機嫌さんで、よかったよかった。

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私たちが壇上にあがっているさいの写真を撮影し、当ブログへの掲載を快諾してくれたのは、Shaheenさんと、ゆきざねさん。愛情のこもった写真に大感謝(写真上にマウスを置くと撮影者のお名前が出ます)。一生ものの宝です。

↓Shaheenさんのブログ。インド・パキスタン・アジア諸国・アラブ諸国・イスラム文化圏に関する情報と美しい写真が満載です!

http://shaheen.exblog.jp/

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※ブログにコメントを書き込んでいただけるようになりました!ただし各回の題名(オレンジ色のタイトル部分)をクリックしてもらわねば投稿フォームがでないのです。すいません。追って改善します。どしどし書き込んで下さいね)

※ホームページに工事中の箇所が多くて申し訳ありません。執筆者への連絡は、出版社経由、あるいは下記へメールにてご連絡ください(個人的なご質問・お便りなどは申し訳ありませんがご遠慮ください)。

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『ムトゥ 踊るマハラジャ』(Muthu/ 1995年公開/監督=K.S.ラヴィクマール/配給=ザナドゥー)。まだ観てないという方、「こういうイロモノ系はちょっと」とか「3時間は長いよ」とか屁理屈こねてないで、さっさとレンタルビデオ屋へ走るべきなのです。さあパソコンの電源を切って、今すぐに。

『ムトゥ 踊るマハラジャ』(Muthu/ 1995年公開/監督=K.S.ラヴィクマール) まだ観てない方はぜひいちどご覧になって。「イロモノ系はちょっと」とか「インド映画って3時間くらいあるんでしょ、長いよ~」なんてつべこべ言わず、さっさとレンタルビデオ屋へ走るべきなのです。さあパソコンの電源を切って、今すぐに。

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南インド映画 『ムトゥ 踊るマハラジャ』。

観た、あるいは観たことないけど知ってるという方も、きっと多いと思います。インド映画としては日本でも異例の大ヒットとなった作品ですからね。

じつはこれが、私が世界一好きな映画なんです。ソフィア・ローレンの『ひまわり』と並んで揺るがぬ一位。

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 1998年、渋谷のシネマライズという小さな映画館で上映された『ムトゥ』は口コミで人気に火がつき、連日立ち見が出るロングラン・ヒットになりました。テレビや雑誌がこぞってインド映画特集を組むわ、関根勤や山口智充(ぐっさん)が物まねするわ、ナンチャンがパロディの『ナトゥ』を撮影するわと、とにかく日本に一大フィーバーを巻き起こしたのでした。多額の広告費をかけた全国ロードショーではなく、たかだか単館で上映された一作品がですよ。すごいでしょう。

ええ。要するにこの作品には、それだけの力があるってことなんです(もちろん日本人にとってはインパクトも強烈だったわけですが)。

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悪者がボカスカ倒される爽快感。爆笑につぐ爆笑。「いったいいくら制作費がかかってるんや?」と心配になるほどのゴージャスっぷり。約3時間、息つく間もなくぐいぐい引き込まれてしまうドラマ展開。

そして何より、ムトゥ役の男優ラジニ・カーント(Rajni kanth)と、ヒロインの女優ミーナ(Meena)の輝き。

 見終わった後に、「やっぱり人間って、ほがらか&善良に生きるのが一番なんや!」って信じる力と、爽快感がわきあがってくる。超ハッピーな極上エンターテイメントなんです。

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 前置きが長くなりましたが、当時2歳だった娘がこれにどっぷりハマりまして。

特にヒロインのミーナちゃんの大ファンになって、毎日欠かさずビデオを見てミーナちゃんを真似て踊るようになった。

 そんなある日―――生まれてから一回たりともおねだりしたことのなかった娘が、言ったのです。

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というわけで、あほ一家はインドへ飛んだのでした。ブロマイド買いに。『ムトゥ』のおひざもと、南インドはチェンナイに。

(↑わりとさらっと言ってますが、なんといっても子連れでインドですからね。石橋を叩き割るほど検討と下準備をしましたとも)。

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おかげさまで我々はミーナちゃんのブロマイドを無事ゲット、娘もたいそう喜んだのでした。ぱちぱち。

ところがね。

ここで話は終わらなかったんですわ。

―――なぜかその4時間後にですね

あほ日本人ご一行は

あほ日本人ご一行は

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ミーナちゃんのご自宅の応接間のソファにこしかけ

ミーナちゃんご本人と

ミーナちゃんご本人と、お茶を飲んでいたのでした。

お茶を飲んでいたのだった。

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人間とは思えない輝きを放つ南インドの女神・女優のミーナさんと、世界一運が強い日本人少女(当時3歳)

人間とは思えない輝きを放つ南インドの女神・女優のミーナさんと、世界一運が強い日本人少女(当時3歳)

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どっひゃあ――――――っ!!!!!!???……でしょ? 

この写真、何回見てもいまだに現実とは信じられません・・・(@@;) 言っときますがコネなんてあるわけないですから。

  

このくだりについて詳細は著書『旅のそなた!』(p.143~「実現する男」)に書きましたので、ぜひご覧になってくださいね~~~。

このくだりについて詳細は著書『旅のそなた!』(p.143~「実現する男」)に書きましたので、ぜひご覧になってくださいね~。

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チェンナイは食べ物がおいしくて、ぼったくりには一回もあわず、人がにっこにこだった。ムトゥという映画が生まれた根拠をひしひし感じるような。

こんなミラクルを準備してくれなくたって、じゅうぶんすぎるほど豊かな旅だったんですよ。

なのにねえ。旅の神様、タミルの神様ったらねえ。

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 そして、話はまだ終わらないのであります。

そんな夢のような出来事から11年が経過した今年、2010年4月10日。

敬愛するミーナさんに、私たちは日本で再会できたのでした。

 そのときの話を、ぜひ次回。

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南インドの人たちにとってムトゥを演じた俳優ラジニ・カーントは特別な存在。サラブレッド系スターが多い中、貧しいバスの車掌から実力でトップスターにのぼりつめたラジニは希望と成功の象徴。金銭的に苦しい人たちのための病院や福祉施設をつくり、撮影のない時期はヒマラヤ山中で修行、そんな生き方も含めて尊敬される真のスーパースター。

南インドの人たちにとってムトゥを演じた俳優ラジニ・カーントは特別な存在。サラブレッド系スターが多い中、バスの車掌として働いていたところから実力でトップスターにのぼりつめたラジニは希望と成功の象徴。金銭的に苦しい人たちのための病院や福祉施設をつくり、撮影のない時期はヒマラヤ山中で修行、そんな生き方も含めて尊敬される真のスーパースターなのです。

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音楽のクオリティの高さも『ムトゥ』の大きな魅力。作曲家A.R.ラフマーン氏の伝統+最先端の技術を融合させた映画音楽は腰が抜けるほどカッコいい。すごいと思ってはいたけど、氏はとうとう2009年に映画『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の音楽部門の最優秀賞をダブル受賞。写真はうちにあるラフマーン作品のほんの一部。

音楽のクオリティの高さも『ムトゥ』の大きな魅力。作曲家A.R.ラフマーン氏の伝統+最先端の技術を融合させた映画音楽は腰が抜けるほどカッコいい。氏はとうとう2009年に映画『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の音楽部門の最優秀賞をダブル受賞。写真は我が家で愛聴しまくってるラフマーン・コレクションの一部。

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↑ネタバレはいかんので、あえて地味なシーンで主人公ムトゥ(ラジニ)とヒロインのランガ(ミーナ)の顔をちょっとだけ。ツタヤなどでレンタルもあるし、アマゾンでも買えます。インド映画の翻訳を多く手がけている松岡環さんによる字幕(名訳)がついた日本語つきDVDでご覧下さい。ムトゥを楽しむコツは、テンションあげてラジニの登場を拍手喝采でヒューヒュー喜ぶこと、できれば友だちや家族とカレー味のカールでも食べながらワイワイ、批評家的な意地悪目線をいっさい捨てて素直~に見ることです。ちょっとなつかしいところに戻りたいような気分のときにぜひ。

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じつはかくいう私、友人の漫画家グレゴリ青山に薦められつつも腰を上げず、「行ったか?」「まだ」を繰り返したあげく、とうとうグレゴリ氏がしびれをきらして鑑賞券を送ってきたからしぶしぶ観に行ったというクチなのです(で結局自分も映画館出たとたん知人に電話しまくり)。グには足を向けて寝られません。

かくいう私、漫画家グレゴリ青山氏から直々に薦められても腰を上げず、「行った?」「まだ」を繰り返し、しびれをきらしたグが鑑賞券を送ってきたからやっと観に行ったというろくでなしなのです(で、結局自分も映画館出たとたん知人に電話しまくり、薦めまくり。大ヒットは、このネズミ講現象がもたらしたのね)。グ画伯には足を向けて寝られません。

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※ブログにコメントを書き込んでいただけるようになりました!ただし各回の題名(オレンジ色のタイトル部分)をクリックしてもらわねば投稿フォームがでないのです。すいません。追って改善します。どしどし書き込んで下さいね)

※ホームページに工事中の箇所が多くて申し訳ありません。執筆者への連絡は、出版社経由、あるいは下記へメールにてご連絡ください(個人的なご質問・お便りなどは申し訳ありませんがご遠慮ください)。

momomo(@)cd5.so-net.ne.jp

注↑上のアドレスからメールを送信する場合は@の前後のカッコをとってください。

 それにしても、バンクーバーのフィギュア男子。

始まる前は、「金メダルはロシアのプルシェンコ選手が取るだろな」と予測してませんでしたか?

高橋大輔選手に期待してなかったってことじゃなくて、プルシェンコ選手があまりにも強くて揺るぎなくて、彼が登場するだけでパーッと華やいだかと思うと・・olympic1olympic2

って、金という金を竜巻のようにさらっていくイメージが強いもので。

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スケート界の帝王、エフゲニー・プルシェンコ (Evgeni Viktorovich Plushenko)。ご存知のように、彼は2006年トリノ五輪で金を獲得したあといったん引退したんですよね。

ところが2009年に復帰してあちこちで金を総なめにして、「まだまだ滑れるじゃん、それどころかやっぱり怪物じゃん!」と世間を驚愕させたのは記憶に新しいところ。

現在、五輪の採点方法について抗議を表明したことで物議をかもしているようですが(四回転ジャンプを成功させたプルシェンコが銀で四回転を飛ばなかったアメリカのライサチェク選手が金を獲得したのはおかしいとロシア国内で反発の声があがっている模様)、そんな動向も含めて、常に注目を集めるスター選手であることは間違いありません。

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いやいや。賛否両論はあれど、彼は本当にすごいと思う。

目の当たりにしてつくづく感じたんです。

そう。私は見たのです、生プルシェンコ王子のお姿を。

ほーれ↓ このとおり。

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私が撮ったんですよ。会場の、私の席から。

ちょっと古い話だけど、そのときのことを少し。

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 2008年5月、中欧はセルビアの首都ベオグラードで開催された「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」。このブログでも何度も話題にあげてるけど、テレビの視聴者の電話投票で優勝歌手が決まる、ヨーロッパの国対抗の歌謡曲オリンピックですよ。

私が熱愛するセルビアの歌姫―――マリヤ・シェリフォヴィッチMarija serifovic―――が優勝してセルビアが開催地となった大会で、あほミーハーな日本人ファンは、本戦オープニングで前年勝者として歌うマリヤの晴れ姿を拝みに行ったわけです(これが二回目のセルビア訪問。あほ。結局一年の間に3回行った)。

 ま―――さかそこでプルシェンコを見られるとはね。

 

 SRB08maj(2008-05-24)1369

 出た―――――――――って感じでしょ? 

 現役を引退し、アイス・ショーに出演するだけにとどまっていた2008年当時の貴重な国際的露出です。

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歌の大会になぜ彼が登場したかというと、ロシア代表の歌手、ディマ・ビラン君のバックダンサーとして起用されたからなんです。

「こんな大物を起用したら、肝心の歌手がかすんじゃうんじゃ?」と思われるかもしれませんが、こうなったのには明快な理由がある——あくまでも森の憶測ってことにしておきますが—–ずばり、ロシアは2008年大会でどうしても優勝したかった。勝たないわけにはいかなかったからであります。

・・・・・・・

●どうしてもロシアが2008年大会で負けるわけにはいかなかった理由●

①まだ一回も優勝したことがなかったから

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 1994年の初参戦以来、毎回いい線まで行くのに白星なし。 優勝しないと開催国になれないってこともあり、「このままでは大国のメンツがたたない」って感じではありました、確かに。

 

②トップ・アイドルが歌手生命をかけた二度目の挑戦だったから

このときの代表歌手のディマ・ビラン君(Dima Bilan/ ジーマ・ビラン)、じつはユーロビジョンの出場は二度目だったのです。

↑2006年のディマ君。飛ぶわ跳ねるわ、ものすごい熱演だったのに、トップと僅差で惜しくも二位。

↑2006年のディマ君。飛ぶわ跳ねるわ、ものすごい熱演だったのに、トップと僅差で惜しくも二位。

ただでさえ負けん気の強いディマ君が、ど根性で出場権をゲットした「リベンジ参戦」だったわけです。

 ③ロシアはこのタイミングを逃すわけにはいかなかった

 テレビ視聴者の電話投票で勝者が決まるユーロビジョン。ただし自国の歌手には投票できないシステムです。

ロシアのみならず、スラブ文化圏(ロシア語文化圏)一帯で若い女の子からキャーキャー言われてるディマ君は、他国からの集票ものぞめるトップ・アイドルだから、ロシアにとっては願ったりかなったり。

開催国セルビアとロシアは関係性が兄弟的であり、ということは今大会は優勢になる可能性が高かった。「今年勝たなきゃいつ勝つねん」状態だったことはたしか。

 

↑ディマ君Tシャツを着て黄色い声をあげていたディマ君の熱狂的ファンのセルビア人の女の子。周囲のひんしゅくをかうかう。

↑ディマ君Tシャツを着て黄色い声をあげていたディマ君の熱狂的ファンのセルビア人の女の子。周囲のひんしゅくをかうかう。

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というわけで、ロシアが国のメンツをかけて総力あげて送り込んだのが・・・

SRB08maj(2008-05-24)1373

↑このセットだった、というわけでございます。

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 この豪華っぷりは、明らかに特殊でしたなあ。

「ステージに上がれるのはその出場国の人間であること」……といった規定があるのですが、ロシアがチームに加えたバイオリニスト(エドウィン・マートンEdvin Marton)は、ハンガリー系の両親のもとウクライナで生まれ、現在はブタペスト在住。

要するに「ロシア人とちゃうやんか!」とつっこまれる人材だったわけですが、どうやらロシア側が「彼は過去にモスクワの音楽学校に在籍していた」「そもそもウクライナはソ連だったわけだし」といったなんらかの理由をこじつけたのでしょうかね。詳しくは知らんけど。

彼は二億円の名器・ストラディバリウスの生涯貸与をうけた新進気鋭のバイオリニスト。またプルシェンコ王子の伴奏曲の作曲家&共演者としても知られている。

なお、プルシェンコの奥さんはディマ君の敏腕プロデューサーだそうで、ディマの勝利に王子が一肌脱ぐのはある意味必然でもあったのでしょう(ロシアの芸能界とスポーツ界のキーパーソンのカップリング・・・松平健と大地真央が結婚したときよりはるかに強烈な「庶民との隔絶感」「黒幕感」というか、怖さを感じるのは私だけでしょうか・・・・?)

 

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ステージ・セットの大きさにも規定があるので、いわゆる練習用の擬似リンク(氷ではなく樹脂)素材で作られた小さな円形台の上を、回って飛んで魅せまくったプルシェンコ王子―――ステージの小ささをまったく感じさせず。さすがでした。

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さて。プライドが高いことで有名なディマ君が、はたしてそんなお膳立てをされてプライドが傷つかないのか、純粋に歌だけで勝負したいと思わなかったのか・・・・と、じつは私は気になったのですが・・・。

だれもが「悪くないねえ」と言いそうな、わっかりやっすーいバラードを、ヨーロッパの実質共通言語である英語で歌い上げ(ディマ君ったら英語が話せないのに)、プルシェンコの見せ場ではちゃーんとうしろに引き下がるディマ君を見てわかりました。

話題と視線が二億円バイオリンやプルシェンコに注がれようと。

お子さま向けパフォーマンスと叩かれようと。

勝つことに意義があったのです。

 

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んで、ちゃんと勝ったんだからすごい。

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ロシアの作戦は見事に成功し、ロシアは悲願の初優勝を飾ったわけですが、会場のユーロビジョン・ファンのブーイングは凄まじかったのなんのって。

会期中、毎日わたしの隣で観戦していた、イスラエルから来たユーロビジョンおたくのエラン君↓は・・・・

開票結果を真剣に凝視するエラン君

開票結果を真剣に凝視するエラン君

ロシアの優勝が確定するやいなや、

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↑と、怒って帰ってしまった・・・・。

(半年後、彼はインターネット上で私を探しあてて「あの時はさっさと帰ってごめんね。ロシアが卑怯な勝ち方をしたことでカーッとなってしまって」と連絡してきた。ロシアの優勝がよっぽど不本意だったんやなあ…)。

 

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ほかの観客も次々と席を立ち、表彰式ではもう席はガラガラ。

テレビ視聴者のウケはよくても、わざわざ外国から大会を見に来るほどのユーロビジョンファンにとっては「卑怯者!」「汚い手を使いやがって」な勝ち方だったというわけでしょうな。

 

おかまいなしに大はしゃぎのロシアチームと、プレゼンターを務めた前年勝者のマリヤちゃん(当時23歳・女)。マリヤちゃんったら校長先生みたいだゾ~!

おかまいなしに大はしゃぎのロシアチームと、プレゼンターを務めた前年勝者のマリヤ(当時23歳・女)。マリヤちゃんったら校長先生みたいだゾ~!

 

このとき、マイクを向けられたプルシェンコ王子は満面の笑みで言いました。

「私はスケートで数々の金メダルをとってきましたが、ここでも優勝を勝ち取れて、ロシアに優勝をもたらすことができて嬉しいです」

 ・・・・・・・・・

今すぐ戦争になってもおかしくないムードの会場。二万人の観客のうち、日本人はおそらく私一人だった。ちなみにこの大会のテレビ視聴者は10億人と言われております

今すぐ戦争になってもおかしくないムードの会場。二万人の観客のうち、日本人はおそらく私一人だった。ちなみにこの大会のテレビ視聴者は10億人と言われております

・・・

テレビやDVDの映像では歓声に聞こえる客席の声が、現場ではそうとは限らない。

「負けろ」「失敗しろ」という負の念や、氷のような視線、同国人からの「何が何でも勝て」というプレッシャー。

それらが渦巻く中で選手たちが戦っているのが国際試合なんだということを、このとき体感で学んだ気がします。

試練はどの選手も平等だとはいえ、プルシェンコはロシアというでっかい国旗を背負ってそんな場所で勝ち続けてきたんですね。

 ・・・・・・・・・

王子の先日のショート・プログラムをいっしょにテレビ観戦した、私の師匠が言いました。

「彼は天才なんだろうね。天才だけど努力してる。だからすごいんですよ、彼は」

 ・・・・・・・

生後9ヶ月で走りまわり、4歳でスケートを始め、二ヵ月後にはもう試合に出されたというくらいだから、資質があったことは確かでしょう。

しかしもともとは体が弱く、わずか11歳で親元を離れ、孤独・貧困・劣悪な環境から這い上がってきた。

故障と手術を繰り返し、バンクーバーも注射で痛みを逃がしながらの参戦だった。

そう聞くと、「天性のスケーター、優雅な天才王子☆」なんてのどかに言ってられなくなるし、彼が勝利や採点方法にこだわるのは当然という気がするのです(「オリンピックの審査は四回転ジャンプに対する評価が低すぎる」という彼の主張は今に始まった話ではないようですし)。

今後も論争は続くんでしょうね。

・・・・・・・・・

 まあ、展開がどうであろうと、バンクーバーの表彰式を見た娘がつぶやいた・・・・

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↑これを聞いて、「ほんまやなあ~~~」と思ったのは確かです。

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興味ある方はご覧になって。そのときのパフォーマンス。三分きっかり。

 


見どころは、

①1:52→じらしてじらして、やっとこさ登場するプルシェンコ王子の「出たっ!」感。

②2:21→くるっと王子がふりかえると、「バラ、バラ、バラ、白バラ、白バラ~~~っっ∞・・・画面に白バラがあふれる~っ」(娘の談)な感じ。

③ステージに向かって右方面の客席の暗闇の中に、わたくしがいる(はず)

 

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少なくとも私は、見たことがないのです。「これはたいしたことないな」という民族衣装を。

「民族衣装はどれも民族の誇りなんだから、素晴らしいに決まってるじゃん」といった感情論じゃなくて、単純にファッションとして見たときに。

だってね、中にはたいしたことないものがあってもおかしくないじゃないですか。服作りのセンスや技術がイマイチとか、装飾的なものへの価値観ゼロとか、日本人の目から見ると変だったり。なのにどれもこれもが息をのむほど美しいってのはどういうことか。

うーむ。これって、考えてみればけっこう不思議じゃありませんか?

 これはもう、神さまがそれぞれの民族にわけへだてなくfolkrore↑って、授けたんじゃないかと思ってしまうほどです。

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 写真は、中欧はセルビア共和国の「国立コロ民族音楽舞踊団」のステージ。代々木で見てきたんです。総勢45名の来日公演。

これがもう、最っ高にブラボーで。衣装も超かわいいでしょ? 南スラブの農村の収穫祭や結婚式――すなわち庶民のハレの場――で生まれ継承されてきた歌と踊りなんです。

コロは世界の伝統舞踊団の中でもはえぬきの、「フォークダンスはコロに始まりコロに終わる」と言われるほどの存在だそうで、ダンサーは一流の歌い手でもあり、こぶしきかせて歌うわ踊るわ。要するに最高のフォルクローレ・パフォーマンスを見たわけですな、私は。

何百年も前にも、ヨーロッパの農村でこんな格好でみんなで踊ってたんだと想像したら、なんだか愉快になってきました。

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終演後、会場にいた顔見知りのセルビア人女性に声をかけ、「どうでしたか?」って聞いてみたら、こんな答えが返ってきました↓

「ああ、これだー!って思いましたね。自分の中にあるものが目覚めたり思い出されたり。自分の中にはこれが流れてるんだわってつくづく感じましたよ」

 なるほどね。やっぱりそうなんやね。

私の中にわきあがったのは異文化に対するリスペクト。いっぽう、セルビア人の彼女にとってはすんなり魂と呼応するもの(私にとっての盆踊りの河内音頭か)であったわけです。当然と言えば当然だけど、素晴らしいと感じる気持ちは同じでも性質は微妙に異なるってことをあらためて確認したのでした。

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数日前に新聞で読んだ、舞踊家の長嶺ヤス子さん(73歳)のコメントがとても印象的だったんです。

 彼女が1980年代にニューヨークで『道成寺』を披露したとき。会場は大喝采に包まれたものの、なんと長嶺さんは踊りながら虚しさを感じていたというのです。あっ、観客に伝わってないなと。

道成寺はご存知、清姫という少女が僧・安珍に惚れたものの裏切られ、怒りのあまり大蛇に化身、鐘に逃げ込んだ安珍を焼き殺すという伝説。日本で上演したさいには観客が人間の情念や業の深さに反応したのに、『ひどい男とは別れたらいい』という感覚のアメリカ人にはそれが理解されないんだと、長嶺さんは肌で感じたというのです。じっさい、終演後のインタビュアーの質問は『何を食べたらそんなにエネルギッシュに踊れるのか?』―――たしか以上のような内容で。

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これを読んだときに、溜飲がやっと下がった気がしたのです。

異なる民族の人と、にっこり笑って握手をするのは簡単でも、すぐにお互いの本質を理解しあえるわけではない。

「人類はみな兄弟、言葉がなくてもわかりあえる」というようなセリフは軽々しく口にできない。

そんな思いを、ずっと抱いてきたからです。

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じつはね。ディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」や、かつて宝塚ファミリーランドにあった「世界はひとつ」などの人形アトラクションを見ると、私は泣いてしまうんです。

 ロシアのコサックダンス。韓国はチョゴリ姿でアニョハセヨ。オランダでは風車がまわり、アメリカでは頭に羽飾りをつけた先住民がずんどこ太鼓を鳴らす。

そして最後は、各民族の衣装を着た子どもたちが輪になって「世界はひとつ」を歌うのがお決まりですよね。それぞれが自分にいちばん似合う衣装を着て、にこにこ笑って隣の子どもと手をつなぐ。

「ほんまはこれがええなあ。これがええんやけどなあ」と思う。

だけど現実の世界はそうではない。

だから泣けてくる。

its a small world

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家へ帰ると、新聞には「自爆テロで16人が死亡」というたった15行のベタ記事が当たり前のように掲載されている。イスラエル軍の爆撃で家を失った女の子が、「パレスチナは私たちの誇りだ!」と叫びながら、イスラエル国旗を焼き払う。中国のウイグル自治区で、漢民族の警官が乗ったパトカーのフロントガラスが叩き割られる。オリンピックの会場で、日本の選手団に罵声が浴びせられる。

それぞれにそれぞれの事情や主張や感情があって、すべてが丸くおさまる日なんて永遠にやってこないような気がしてしまいます。

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だけど、あきらめるわけにはいかないじゃないですか。

お互いがしっかり理解して、許容して、尊重しあうのが理想ではあります。

でももういっそのこと、 理解せよ、理解すべきと叫ぶのはあとまわしにして、ひとまず「違う」を認めるところから始めたらどうだろう。そんなふうに考えたりしたのでした。

過去なんか水に流せとか、討論は無駄といった意味ではないです。あらゆる「違う」とともに生きている人がいることを認めなければ、話さえ始まらないということです。

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algerieindiaindia5masaiP1010271 P1010675romaniafijiswissSRB08maj(2008-05-23)1079vietnamindia2

「われわれの民族衣装は世界一美しい」

世界のあちこちで聞く言葉です。

それは間違いだけど正しいな、と思うのであります。

世界一美しい民族衣装は、きっと世界中にあるんです。

世界には、世界一がたくさん。

世界は、世界一だらけ。

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旧ユーゴスラビアという国家が解体して地図上から消滅しても、南スラブの各民族がそれぞれに育んできた歌やダンスは消えなかった。残そうとした人たちの尽力によるものだったとはいえ、ある意味、残ったのは必然だったんでしょう。国が消えても人が消えたわけではなかったから。

コロの極上パフォーマンスに手拍子を打ち鳴らしながら、とにかく嬉しかったのです。

残っててよかったあ。これが消えていいわけないじゃん。

 

コロのダンスは、いわゆる「チェーン・ダンス」が基本。手と手をつないで並んだり円になったりを繰り返す、マイム・マイムみたいな「みんなの踊り」。みなさんニコニコ笑いながらのどかに踊ってるように見えるんだけど、足さばきや速さがタダモノじゃない。

コロのダンスは、いわゆる「チェーン・ダンス」が基本。手と手をつないで並んだり円になったりを繰り返す、マイム・マイムみたいな「みんなの踊り」。みなさんニコニコ笑いながらのどかに踊ってるように見えるんだけど、足さばきや速さがタダモノじゃない。

 セルビア国立コロ民族音楽舞踊団の日本公演は、3月15日まで日本あちこちで行われています。団員じきじきに教えてもらえるワークショップもあるようですぞ。詳細はこちら↓

http://www.folklor.com/

 

うーん。お世辞にも似合うとは言えんでしょう。民族衣装って現地の人がいちばん似合って、他民族が着るとコスプレになっちゃうのはなぜか。いっしょに写っているのはセルビア共和国の在日大使、ムルキッチ大使。親切でジェントルで、素晴らしい方です。コロの会場でお目にかかったときも名前を覚えてくださっていて感激!

うーん。お世辞にも似合うとは言えんでしょう。民族衣装って現地の人がいちばん似合って、他民族が着るとコスプレになっちゃうのはなぜか。いっしょに写っているのはセルビア共和国の在日大使、ムルキッチ大使。コロの会場でお目にかかったとき名前を覚えてくださってました。

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左・渡辺美佐 + 右・山像かおり(脚本書いた秋之桜子でもある)=羽衣1011

渡辺美佐+山像かおり(脚本書いた秋之桜子でもある)=羽衣1011

 

本を書く人も、舞台に上がる人も、基本はかっこわるい
……と、思うのです。
だって、「私はこれがいいと思ってやってます」ってことをさらけ出してるわけだから。
でももしかすると、結局この世でかっこいいになり得るものは、それがベースにあるものばかりじゃないだろうか。嵐も、郷ひろみも、スガシカオも、佐野元春も、マイケル・ジャクソンも。
少なくとも私の検証では例外はないんだけど、どうでしょう。

そんなことをつぶやくのは、ちょっと前にこのブログで書いた女二人芝居ユニット・羽衣1011
http://mori-yuko.namaste.jp/blog/?p=292←稽古場にお邪魔したときの話)、その本番を観てきたからです。『純情姉妹繁盛記』(於:ウッディシアター中目黒)。

爆笑につぐ爆笑のジェットコースター芝居。同行した女子中学生二名もドカドカ笑いっぱなしで、終演後の感想は「超ウケたー」「ウクレレ弾きたーい」。観てない人には気の毒なほど、ずばり名作でございまいた。
(以下、ちょこっとだけあらすじを書かせてもらうので、3月発売のDVDを白紙状態で観たい人はここでアデュー)
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登場人物はふたりの女。

有名漫才師の娘(山像かおり)=いわゆるサラブレッド
有名漫才師のめかけの娘(渡辺美佐)=いわゆる日かげ者

要するにおかあちゃんが異なる腹違い姉妹ということですな。奇しくもこの二人が漫才コンビを組んでデビューすることに。有名漫才師の娘という話題性もあり、かわいこちゃん系女漫才コンビとしてふたりは一躍人気者になったのでした。
ところがサラブレッドは気づいてしまった。お笑い芸人としての天性のセンス・父親のDNAが、自分よりもむしろ日かげ者のほうに濃厚に受け継がれていることを。
そしてとうとう、サラブレッドがとんでもない行動に出て・・・・・

お話は、その数年後。日かげ者(渡辺美佐)が郊外の安アパートへ引っ越してきた当日、サラブレッド(山像かおり)がハワイ土産のマカデミアナッツチョコを持ってひょっこり現れる、「なんで今頃あんたが現れるのよッ?!」という状況から始まっております。

そして結論から言えば、確執から二人が開放されてもういちど生きはじめる物語なのでした。

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「ものわかりがいい人になるしかない」ってところが人生にはあると思うのです。
ものわかりがよくなるのはけっして悪いことじゃない。いちいち根に持たず、こだわらず、相手も自分も傷つかないように受け流し、許容する。上手に折り合いをつけられるようになっていくのはむしろ開放的で、だから私は大人になって本当によかったと思っております。
でもたんに「押し込める」だけになってしまってることも、中にはあるんじゃなかろうか?
じっさい、この劇中の二人もそうだった。
でもここで、ガチンコで向き合った。
そしてふたりはやっと、同じ平面に立つことができた。

で、ふたりが再起をかけて漫才コンビとしてふたたびステージに立つところで芝居は幕となります(ネタバレ御免。でもこの芝居で大事なのはそこにいたるまでの二人の経過・掛け合いなの~)。
そのラスト・シーンの爽快なこと。
王子さまが救いにくるハッピーエンドと根本的に違うのは、主人公二人が自分自身でその展開をゲットしたからでしょう。
現実では、目の前の日常をまわしていくことのほうがよっぽど優先事項だから、ふたりが選んだ道ははっきりいってアホで無謀でリスクが高すぎるんだけど、でもきっと誰もが多かれ少なかれ二人のバトルやアホっぷりに憧れてるに違いないんだ。

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ちなみにこの脚本を書いた秋之桜子は、サラブレッドを演じた山像かおり氏本人。
なんでこんな話を思いつくの?
なんでこんな風に演じられるの?
こう言っちゃなんですが、ふだんの山像かおり氏はドがつく大ボケ人間で、なぜここまで無事に生きて社会生活を送ってこられたのか不思議なほどなんですけど。
山像氏が「まんまと巻き込んだ」という渡辺美佐氏は天才肌。でも今回の芝居はこれまでに確立した羽衣スタイルをブチ破るような挑戦的な構成でもあり。吉と出るか凶と出るかのぎりぎりにチャレンジする精神、40代の中年とは思えません。もしかすると真性のアホかもしれません。神聖のアホ? 
よどまず、とどまらず。羽衣は前にしか進めない魚のようです。

ええ年した女二人が漫才師の格好をしてウクレレかきならして。
そしておそらく、この舞台を創り上げるために多くの人を巻き込んで、焦る夜明けをいくつも迎えたことでしょう。
羽衣1011『純情姉妹繁盛記』は、超かっこわるい超一流のかっこいいでした。
それは声高に叫んでおこうと思ったのです。
自分のためにも。世界のためにも。

羽衣の芝居は一年に一回。来年もやってくれるかな。次は見逃したらあきまへんでえ。

中学生どもに「笑ってエネルギー消費した とんかつ食べたい」とせがまれて行った下北沢「かつ良」。ええい、高くついたが、まあええわ(高いと言ってもコストパフォーマンス最高、ヒレカツ定食2100円)。我が家では、何かひと山越えなきゃならんとき「これを乗り越えたらかつ良」という位置づけの貴重な店ざんす。なめこ汁、しそご飯、4~5種類の漬物、うやうやしく運んでくるネクタイ姿のお兄さんたち、いずれも大のお気に入り。
中学生どもに「笑ってエネルギー消費した、とんかつ食べたい」とせがまれ行った下北沢「かつ良」。ええい、予定より高くついたが、まあええわ(と言ってもコストパフォーマンス最高、ヒレカツ定食2100円)。我が家では何かひと山越えなきゃならんとき「これを乗り越えたらかつ良」という位置づけの貴重な店ざんす。なめこ汁、しそご飯、4~5種類の漬物、うやうやしく運んでくるネクタイ姿のお兄さんたち、いずれもブラボー。

 

羽衣1011の公式サイトhttp://hagoromo1011.pupu.jp/  

山像かおりのブログhttp://kaoriokaki.exblog.jp/

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ご存知の方も多いでしょうが、グレゴリ青山は漫画家。男みたいな名前ですが女性です。念のため。

大っ好きなんです。そしてこれは自慢ですが、私はおそらく誰よりも早い時期にファンになった人間だと思います。彼女がまだ漫画家として本格デビューする前からなので。

そして縁あって友だちとしてのつきあいが始まってかれこれ13年。へへ。いっしょにお風呂にも入ったことあるんやでえー。グレちゃんがいま愛用してるペンは私が教えてあげたんや。へへへ。

新刊の話。

『田舎暮らしはじめました ~うちの家賃は5千円~』 グレゴリ青山/メディアファクトリー/950円+税

『田舎暮らしはじめました ~うちの家賃は5千円~』 グレゴリ青山/メディアファクトリー/950円+税

かつて東京に暮らしていたグが、いきなり和歌山のど田舎に引っ越したのがかれこれ7~8年前。4年半の和歌山秘境暮らしを中心に、現在の京都近郊の片田舎に至るまでの、グ夫婦の田舎暮らしが描かれた漫画なんです。

田舎暮らしの本といっても、いわゆるロハス本とは一味ちがうんですわ、これが。 

だってそもそも彼女が田舎暮らしを始めた理由ってのが、「自然の中で暮らしたい」とか「都会のコンクリートジャングルで人間が忘れかけた何かを求めて・・・」とゆーのではなく、ずばり、

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 ↑・・・・・・「そして月5千円という家賃の安さに目がくらみ、特に深い考えもなく引っ越した(本人談)」、だったのでね。

「ええ~っ!?ええんかそれで?」とツッこみたくなるような理由ですが、でもまてよ、そういえばこれってけっこう説得力ある動機と思いませんか。

「とれたての自家製の野菜のおいしさ♪」とか「小鳥の鳴き声で目が覚めること」よりも、「家賃が安い」という要素のほうがよっぽどストレートに「うらやましいー!」「共感できるー!」と思いますもん、少なくとも私は。

とはいえ実行できない。それを実行しちゃったところがグレちゃん夫婦の特殊性・希少性であり、『へええええ・・・』と感心するやらあきれるやらな部分なんですが、でもグ夫婦は勤め人ではないから物理的には可能だったわけで、あながち無鉄砲というわけでもないんですね。

私はこの本が、「田舎暮らしのあくまでも一例」というスタンスで描かれている点がたいへん気に入っています。

ナチュラル・ライフを礼賛するわけではなく、田舎暮らしなんてやめときなさいと警告するわけでもなく、グレゴリ夫妻の田舎での暮らしがたんたんと描かれている。

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たまにあるじゃないですか。いいことしか言わない、ナチュラル・ライフ礼賛記事。「大自然こそが子供にとって真の先生」とか「星空を眺めながら飲むビールはお金で買えない」みたいな。そのあとに、「そりゃあ大変なこともありますけどね(笑)」といったセリフが一応ついてるけど、それには詳しく触れないような。

嘘はないにしても、「本当にそれだけ?」と思っちゃう。「そりゃあ大変なこともありますけどね(笑)」の、「(笑)」に、じつは笑い飛ばせないことも含まれてるんじゃないか、田舎暮らしの本質と本音がそこに封印されてるんじゃないか、と。

(じつは地元の人からいじめられてますとか、じつは後悔してますとか、雑誌の取材で言えないよなあ、親の反対を押し切って会社を辞めて田舎に引っ越した人もいるだろうし・・・とは思うのですが)

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その点、グレゴリ青山の『田舎暮らしはじめました』は、いぶかしみようがありません。

「ぎゃあー、気色悪い虫ー、いややあああ」

「へび出たあああ」

「肥やし、くさああああああ」

「ひさびさに出ると都会って・・・・うわああああ」

「花、咲いたあああああ」

グが暮らす場所が田舎に移っただけの普通の暮らしなんだけど、田舎だからこそ生じるさまざまなトホホやオホホがあって、それらがひじょーに素直にたんたんと書かれているからです。

言ってみればモチーフが田舎暮らしの、グレゴリ青山のコミック・エッセイというだけ。グ本人もあとがきで「田舎暮らしに何のキョーミもないという人は、一種の旅行記として読んでくだされば」と書いています。

でも、なぜでしょう。田舎暮らしの「一例」にすぎないこの本に、かえって田舎暮らしのエッセンス(本質)みたいなものを感じてしまうんです私は。

 

ちなみにグレゴリ夫婦。ふたりとも町育ちなので、じつは「虫が大の苦手 見るのも触るのもいや」なんだそうです。

そのくせ田舎に引っ越したって・・・・・

家賃が安かったからって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あんたらなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ぜひお読みくださいな。

じつは私、グレゴリ作品にはたびたび登場しています。私のことを知らない人から「もしかしてグレゴリさんの漫画にちょくちょく出てくる方ですか?」と言われることもあります。新刊でも探してみてねん。

じつは私、グレゴリ作品にはたびたび登場しています。私のことを知らない人から「もしかしてグレゴリさんの漫画にちょくちょく出てくる方ですか?」と言われることもあります。新刊でも探してみてねん。

田舎暮らしの本で、私がもっとも好きな絵のひとつ。(グレちゃん勝手にのせたで ごめんやで)

田舎暮らしの本で、私がもっとも好きな絵のひとつ。(グレちゃん勝手にのせたで ごめんやで)

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↓ちょっと古いけど、私がWEB上でグレゴリ青山の本を紹介した記事

http://www.citywave.com/moriyuko/050119/main.html

↓めったに取材を受けないグの、貴重なインタビュー記事(聞き手=森)。ずいぶん前の記事なのに、グレゴリ青山を知る情報源としていまだに各方面から重宝されておるようです。

前編 http://www.citywave.com/moriyuko/050202/main.html

中編 http://www.citywave.com/moriyuko/050216/main.html

後編 http://www.citywave.com/moriyuko/050302/main.html

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DSC_0412東京には、それはそれはたくさんの劇場があって、たくさんの芝居が毎日のように上演されております。

私が育った大阪でもいろいろ上演されていた。けど、やっぱり。劇団数・公演数・バリエーション・有名無名もろもろ、やはり東京とは比べものにならないのです。

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だけど、だからこそ、というのが本題でして。

エンタメの供給数が多いということは、すなわち玉石混淆。どれを観るか、選ぶのがかえって難しいともいえるんですなあ。 

特に、小劇場のお芝居。 ね。難しいと思いませんか?

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小劇場の芝居は好き。役者さんの息吹がダイレクトに感じられるから。

でも小劇場の芝居は、当たりはずれ(好き・嫌い)の振り幅が概して広いので、選ぶのが難しい。アングラすぎたり、内容が難しすぎたり、単純に下手&しょーもなかったり、コアなファンでなければ楽しめない内輪ウケの演目にあたってしまうことも多いから。

 けち臭いこと言うな、むしろそれが小劇場の魅力なんだ、お前のような保守的な人間はメジャー劇団の超ロングラン公演だけ見てろーって、叱られてしまうかもしれません。

でも、わたしゃ、マメにいろいろ観て回るほど観劇好きでもなければ、お金にも限りがあるんだもの。

それでもたまにはナマの舞台に触れて、誰かの才能に打ちのめされたい、刺激を受けたい、いいものを見たいという欲求はあるわけで。

 そうなの。私はただ、面白いエンタメを見たいんだわよ! 

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 はい! そこで!

そんな叫びにちょっとでも共感した人にぜひぜひ見てもらいたいのが、これ↓

羽衣1011(はごろもいちまるいちいち) 

『純情姉妹繁盛記』

12月10日(木)~12月14日(月) 上演場所:ウッディシアター中目黒

http://hagoromo1011.com/

渡辺美佐+山像かおり、アラフォー女優の2人芝居。この2人、声優としても活躍してるので、声を聞いたら「ああ!」って思うはず。

DSC_0422

山像かおり(左・きらびやかなハッピ着てるほう)↑

『ER緊急救命室』のスーザン・ルイス(なぜか途中から太りだしたメインの女医さん)/『宮廷女官 チャングムの誓い』のグミョン(チャングムのライバル)/平成版『妖怪人間ベム』のベラ(あたしは悪い奴が大っ嫌いなのさ!←この声ができる人は現在地球上でこの人だけでしょうよ)ほか

渡辺美佐(右・衣装も顔立ちも和風なほう)↑

『24 Twenty-four』のニーナ(ジャック・バウアーの元カノ。怖い女でしたなあ)/『デスパレートな妻たち』のブリー(これまた怖い完璧すぎる専業主婦)ほか

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とうぜんまだ見てないので、どんな話なのかはまったく知りません。

でも大っ好きなんやわ、大リスペクトなんやわ、羽衣の芝居。

羽衣の公演は一年に一回。これまでに4作品観ました。自信をもってすすめるのです。

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 かれこれ5年前、NHK『チャングムの誓い』のアテレコ現場を取材させてもらったとき、NHKの人に「声優さんの苦労話などをもっと聞きたい」と頼んだら、「ならばこの人」と紹介されたのが山像かおり氏(←人並みはずれたサービス精神)。

そんな縁から、つまり最初はまあ『世話になったし』という感じで見にいったのですが、もはやどっぷりファン。ただのミーハーなのでございます。

 今回の写真は、「知り合いだから」という役得で、稽古場へ招いてもらった、そのときの写真なんですよ。きゃー。

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 でも、はっきりいって複雑な心境でした。

お稽古見たいけど、見たくない。

ストーリーもセリフもなーんにも知らない真っ白な状態で客席に座り、羽衣の新作見たかったんだもの。だからのぞいたのはちらっとだけ。

 さいわいにも私が稽古場にお邪魔したときは、演出の郷田ほづみさんと演技についての相談中で、

「どうやらおでんを食べるシーンがあるらしい」

「2人ともまだセリフを覚えていないらしい」

ということしかわからず、めでたし。

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 羽衣の舞台は、ストーリー作りと演技、どっちも秀逸。

とにかく笑える。退屈するヒマを与えない。

で、人間に生まれてよかったーみたいなことを思いながら、毎回帰ってる気がする。いろんな意味で。

一流の仕事を目の当たりにするのって、爽快ですやん(で、ちょっと怖くもあり。自分はどうだ?と思わされたりして)。

さて今回はどうかな。

前売り3500円。

(羽衣への義理なんかではなく、みなさんへの親切で書いてるんですからね)

みさぴょんが持ってる黒い玉は??・・・・・・「今日、美容院でばっさり切った髪なのよ~」・・・ひーっ、毛の玉?

みさぴょんが持ってる黒い玉は??・・・・・・「今日、美容院でばっさり切った髪なのよ~」・・・ひーっ、毛の玉?

 

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羽衣1011 公式サイト

http://hagoromo1011.com/

公演の詳細、チケット予約、ふたりの正体などがわかります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

山像かおりのブログ 「かおり★おかき『エル・カエル・デル・アンヘル』

(おかきが好きだからこのタイトルだそうで。へんなの・・・)

http://kaoriokaki.exblog.jp/

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森優子 著者近影

森優子 もりゆうこ/Yuko Mori

旅行コラムニスト/イラスト・エッセイスト。1967年大阪生まれ。大阪芸術大学美術学科卒

学生時代、サハラ砂漠を歩いているときに出会った人物にスカウトされて上京、ガイドブックの編集事務所に就職。93年独立、イラストを含めた執筆活動をスタート。ユーモラスで地に足の着いた旅行術&生活術は、「そうそう」「あるある」「なるほど」という多くの共感を読者から得ている。現在は東京都内にて中学生の娘・夫との三人暮らし。訪れた国は約40カ国。

森優子の最新著作

買ってよかったモノ語り 表紙

買ってよかったモノ語り

晶文社 1,500円(税別)