2010年8月23日
じゃかじゃーん。
長年愛用した10インチ君が息を引き取ってからテレビのない日々を過ごしていた我が家に、助っ人が現れました!
「いよいよ買ったのか!」と言えば・・・のんのんの~~ん。
近所の電気屋さんが「納得のゆくテレビが見つかるまでどうぞ使ってください」と、10インチのブラウン管テレビを譲ってくださったのです~~。
・・・
それがなんと、故・愛器と同じ型のSONY10インチ。後継機の弟ぶんだあ(二年若い1996年製)!
「うちの店で、テレビが故障したお客様への代替機として使ってるものなんです。でも今はほとんど出番がありませんし、よかったらどうぞ」
あああ。
あああああ。
本当にありがとう、ありがとう。
・・・・・・
「あとのことは頼んだぞ・・・弟よ・・・」「おう、兄貴」
長年の定位置から退いた10インチ君。おつかれさんやったねー。
・・・・・・
テレビのない日々は静かで、それなりに快適ではありました。
しかしね。やはりですね。
新聞とラジオと電車の中の吊広告だけがニュースソースという日々は、紀子さまのご実家みたいに「能動的にテレビを持たない・見ない」という信念でもない限り厳しいものがあるなあ・・・と実感したのです。
べつに「テレビが見られないとイライラする」ってほどではないんだけれど、ふとした瞬間に「ありゃ、ワタシなんかちょっと社会とズレてる?」って感じるような。うっすら隔絶感みたいなものがあるというか。
朝夕にしかつけないテレビからでも、やっぱり日々なんだかんだと情報やら感化やらを受けているものなんでしょうなあ。
・・・・・・
それにしても、現代っ子の中二娘がテレビなし生活中に不満不満を一度もこぼさなかったことには、ちょっと「へえー」だった。
大好きな嵐が登場する『ひみつの嵐ちゃん』や、首を長くして放映を待っていた松潤主演のドラマ『夏の恋は虹色に輝く』が見られなくても、「中途半端なテレビを妥協して買うくらいなら」ってね。
・・・
さすがに8日目ぐらいに、

って、いきなりノートパソコンでDVDを見始めたのには笑っちゃったけど。

うちにあるDVDソフトはインド映画がほとんどだから、ソフトボールの部活から帰ったら→インド映画→夏休みの宿題にいそしむ→夕飯の味噌汁をすすりながらインド映画、って感じですごした女子中学生の夏(^^;)。

うちにある数少ない日本のDVDソフトはこんな感じです。わかる人にはわかるね。わからん人にはまったくわからんね。
・・・
そんなわけで、わが家にテレビのある生活が戻ってきたのです。
助っ人君に電源が入った瞬間。「おおーっ」「社会とつながった!」「文明だ!」「まばゆいー!」
・・・
↑このときに感じたこと。
かつてはあたりまえに眺めてたテレビが、久々に目にすると妙にけばけばしくエネルギーが強すぎるように感じられ、また、こう言っちゃナンだけど「こんなの放送する意味あんの? 日本はこれでいいの?」って気分になった(その時たまたま映ったバラエティ番組が特にうるさかったせいでもあるけど・・・)。
それがテレビなし生活から数週間ぶりに復帰した瞬間の、率直な感想でした。
晴れて『ゲゲゲの女房』も『おはよう日本』も『ひみつの嵐ちゃん』も見られるようになってバンザーイ。
だけど、以前よりも点ける回数や時間が減り、見たい番組が終わったらさっさと消すようにはなったですよ。
・・・
この助っ人くんが活躍できるのは、地上アナログ放送が終了する2011年7月24日までだから、あとわずか330日あまり。
それまでにはなんとかしなくちゃという状況に、変わりはないんですが。
・・・
テレビといえば、先日JR名古屋駅で見かけたテレビ愛知の番組PRポスター(『3時のつボッ』)には胸が震えました。だって司会が、つボイノリオ氏なんですってよ。1975年に発売からわずか20日で放送禁止となった名曲『金太の大冒険』の作者&歌手、ラジオの名パーソナリティとして知られるあのつボイ氏によるお茶の間情報番組だって(氏は愛知出身)。こういうテレビ番組はぜひ見たい。録画でも有料でもいいから見たい。
・・・
ブラウン管テレビの後ろ側。すでに懐かしいでしょう。
・・・
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2010年8月14日
つかない、つかない、電源を入れても反応しない~~!?
・・・・・・
みなさまに謹んでお知らせいたします。
わが家で16年間がんばってきた10インチのテレビ君がついに息を引きとったことを。
SONY製、正式名称KV-10DS1。ブラウン管。
画面の大きさ、10インチ。享年16歳。
自著『買ってよかったモノ語り』(晶文社)の中でも紹介した、私が惚れこんだ36アイテムのひとつです。読者の方および森家に来たことがある人なら、「ああ、あの小さいテレビ」と思い出して頂けることでしょう。
・・・
我が家でただ一台のテレビだった、10インチ君よ。あなたは、じつに優れたテレビでした。
さすがはSONYと思わせる、凛としたフォルム。
シンプルな操作性。
「俺の仕事は映像を美しく映すことだけ」と徹したあなたは、NHK「おはよう日本」も、映画のDVDも運動会のビデオも、台所から斜めにのぞきこんだ角度からであっても床から寝っ転がって見上げたときも、ひずみも反射もなくクッキリきれいに映し出し、私たちの暮らしに寄り添ってくれましたね。
さすがにもう限界だったよね。16年たつんだもの。
これまで本当にありがとう。お疲れさま。
・・・

↑何度このように言われたことか。
・・・
10インチ君に異変が現れ始めたのは、嵐の相葉雅紀さん主演のドラマ『マイガール』が放映されていた時だから、たしか去年の10月ごろ。
相葉ちゃんの着ていたニットが、
紫~ピンクのグラデーションに見えた時―――今思えばあれが前兆だったのね。
次週も、そのまた次週も、やっぱり相葉ちゃんが紫~ピンクのグラデーションのニットを着ているのは「相葉ちゃんは貧乏な撮影アシスタントの役だから、毎回同じ服を着ている設定なんだな」って思って見ていたのだったわ。
そのあと、

いくらオザワさんでもここまで顔色が悪いのはおかしいだろうとあなたの不調を認識し、地デジ対策とあわせてのデジタルテレビ購入に本腰を入れ始めたのよ。
・・・
ところがねえ、みなさん。10インチ前後のテレビ市場って、じつに冷たい風が吹いているものなのですよ。
いわゆるビエラやアクオスみたいな高画質商品がない。
聞いたことないメーカーのものならあるにはあるんだけど、店頭で見る画像がもう耐え難いほど「だめー!」って感じで。うちの10インチ君の画像があまりにもきれいだったせいで、目が肥えてしまったのね。幸か不幸か。
仕方ないから、いずれ「これだ」という商品が世に出ることを期待して、だましだまし日々をすごしていたのです。グラデーション現象が頻発し、TBSとNTVが白黒でしか映らなくなってからも、10インチ君は横腹を叩けば一応は立ち直ってくれたから。
・・・
そんな6月のある日。

近所の電気屋さんに来てもらって新テレビ購入の相談に乗ってもらった直後。

10インチ君に砂嵐が吹き荒れたのであります。
この現象を、「買い替えの話を聞いて、きっと10インチ君がすねたのよ」と解釈される方もいるかと思いますが、長年彼とつきあってきた私にはわかったのです。
ああ、彼はホッとしたんだなと。
「奥さん。やっと僕は使命から開放されるのですね。正直なところ3年ぐらい前に自分の寿命はそろそろだと感じてたんです。でもやっと、世代交代できるんですね・・・」
なんてけなげな10インチ君。
それでも納得のゆくテレビを見つけられないまま、横腹を叩きながら2ヶ月が経過した一昨日、とうとう彼は電源を入れても反応しなくなった。
テレビとしての生をまっとうし、安らかに天に召されたのです。
(彼が最後に映したのは、NHKの朝の情報番組の、いのっちの笑顔だった)
存命時の10インチ君。縫い物をしているときも、生協の注文用紙に記入しているときも、作業しながらでも視界の中にあなたの画面はおさまった。団欒を邪魔せず、だけど会話を大いに盛り上げてくれた。
・・・
というわけで、テレビのない日々を暮らしている森家の夏。
『ゲゲゲの女房』が見られないのは寂しいけれど、10インチ君の後継者にふさわしいテレビが見つかるまでは、このまま静かに暮らすことにするのです。
というわけで、はてさて、どんなテレビが10インチ君のあとを継ぐのでしょう。
次なる展開にご期待ください。
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たいていの人は「なんで10インチなんかにこだわるの? 娘さんがかわいそうよ。現代っ子は大型テレビがほしいに決まってる」と言います。この場を借りて申し上げておきますが、じつはかたくなに画面の大きなテレビの購入を拒んでいるのは娘と夫、特に中二の娘なのです。「家族でワイワイ言いながらテレビを見るのは、うちの場合は10インチがいちばんだよー。テレビは大型じゃなきゃって決めつける人が多いけど、ねえ、かーさん、頭からそう決めつけるのってなんとなくビンボーくさいなーって思うんだよ」。現在のところ、市販されている高画質テレビの最小サイズは19インチ。私はもうとっくに「19インチでいいや」と思ってるんですがね。

「田舎のオヤジにボーナスで大型テレビを買ってあげた」というようなエピソードは微笑ましいなあと思う。それにしても、たとえば中華料理屋の厨房で餃子の皮を包みながら、かたわらに置いた小さなテレビで野球中継なんかを楽しんでいたオジサンたちは、一体どうしてるんだろう。某有名メーカーに問い合わせたら、病室や寝室用、お店の厨房用、管理人室などの座り仕事用など、やはり10インチ程度の小型画面を求める声はひじょうに高まってるんだってさ。ほらやっぱりね。
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2010年2月1日
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はじめまして。
わたしのパパは日本人。ママはセルビア人。
今年1月1日の元旦に、東京で生まれたの。
セルビアって国、知ってる?
中欧の、北海道ほどの小さな国。むかしはユーゴスラビアっていう大きな国だったんだって。
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昨年結婚した友人夫婦に赤ちゃんが生まれ、会いに行ってきました。
ああ~(^^)/ もう孫を迎えた気分なんです。嬉しくて嬉しくて。
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そもそもは、一曲の歌との出会いが始まりだった。

ぎゃー マリヤちゃん!(↑ちなみに女/2007年当時22歳)
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セルビア共和国の歌手、マリヤ・シェリフォヴィッチMarija Serifovic。彼女の歌声に、
まんまとハートを撃ち抜かれ
CDを求めて一路セルビアへ(あほ・・・)

するとなぜか
マリヤちゃん本人に会えちゃったりして
あわあわしてる間に
現地の新聞にいっしょにのっちゃったりなんかして
そんなこんなで、なんと三度も訪れて、どんどんどんどん












とんでもなくたくさんの出会いの輪が、国内外で広がっていったのでした・・・。
愛しい、小さなあなた。ようこそ世界へ。
世界には、きれいなものがたくさんあるよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一曲の歌、たった一人の歌声。
その出会いがなければ、こうしてこの小さな手を握ることもなかったんだと思うと、とってもとっても不思議なのです。
じつは隣町に住んでいた、この子の両親。近くにいても、永遠に出会わなかったかもしれないのに。人の縁ってつくづく不思議ですねえ・・・。
ああ―――それにしてもめでたいっ! うれしいっ!
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↓マリヤちゃんがユーロビジョン・ソング・コンテスト2007大会で優勝したときの映像。ぜひごらん下さい(デビューして5年間鳴かず飛ばずだったマリヤの、歌手生命をかけた命がけの熱唱。特に後半はすごい迫力よん)。仲本工事、ハリセンボン、綾小路きみまろ、もうなんとでもおっしゃって。とにかく、私たちの出会いはすべてここから始まったのです。
マリヤ・シェリフォビッチ『Molitva(モリトヴァ/祈る人)』

ヨーロッパの歌合戦で優勝し、英雄となったがゆえに大きく歯車が狂い始めたマリヤの人生。私のマリヤとの出会いから、コソボ独立問題にゆれるセルビア、華やかな歌の祭典を通して見え隠れしたヨーロッパの実情を追った渾身のルポ「翻弄された歌姫」(写真・文・森優子)全11ページが掲載されております。『旅行人』2009年上期号、ぜひお求め下さい。まだバックナンバー売ってます。
購入はこちらから↓
自著『買ってよかったモノ語り』(晶文社)の中のエッセイ、「160円の豆だるま」にもマリヤちゃんのことを書きました~♪
こちらもよろしく。ここから↓買えます。
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2009年11月13日

これがうちのYチェア 15年選手
自著「買ってよかったモノ語り」(晶文社)の中で紹介した、世界一座り心地のよい椅子。
言わずもがな、世界一有名な名作椅子でもあります。デンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナー氏のデザインなり。
この椅子の座面はペーパーコードというヒモ(樹脂をしみこませた頑丈な紙ひも)でできておるのです。
これがまた汚れにも強く、肌にあたる感触が気持ちよくてすんばらしー。さすがに数年使ってるうちにたわんだり、ばらけてくる。ゆえにはりかえが必要となるのですが・・・・・・・
一般的に知られてるのが、うちの↑Y君のようなはり方。座面の中心に向かって、均等にはられる。これが普通。
ところが。先日、見かけたのです。こういうの↓
ありゃりゃ~~ うちのと違う~~
見たことないぞ、こんなの。
というわけで、聞いてみたのです。路上で張替えデモンストレーションをしていた、家具工房の方に。
な、なんですかこれは?
「一般的なYの場合、座面のど真ん中がいちばん低く窪む形になるでしょ? これは、座ったときにちょうどお尻がのっかるあたりが窪むから、より座り心地がいいんです。おすすめですよ」
なに。お兄さんが考えたの?
「いや、デンマークの工房で習ってきたんですよ」
ほえええ。
こういうのもあるんだねえと感心したのです。と、同時に、家具デザインにも著作権みたいなものが存在するのかもしれないが、それでもこのように使い手の好みとか都合とか、職人の提案によっていろいろ変化させるのもありってところが、芸術品とは違い、やはり日用品なのだなあと感じた次第。
で、座らせてもらって、その感想は・・・・・・
はい。確かに、お尻がのっかる部分が窪んでるので、すっこりおさまる感じはしますね
↑という感じであった。言うなれば、それ以上でも以下でもないというか。
なーんて言い方をすると、まるでお兄さんの言葉を否定しちゃってるみたいに聞こえるかもしれないが、そういうわけではないんですよ。
きっと私のお尻が、いわゆる一般的なスタンダードYにすっかり慣れていて、毎日座り続けた15年の間に「ふつうのYがいちばん落ち着く尻」になっているに違いないのです。もはや。
でも椅子の座り心地って、店頭でちょっと座ったぐらいでは真価はいまいちわからないもの。
次の張替え時には、ひとつはこの変則バージョンでお願いしてみようかなあ。
「おほほほ こういうのもあるんざますよ」なーんて言えるのは、Yチェア酔狂信者としてはうしうし嬉しいしねえ。
でもそれを実現させるのは、まだまだ先かしら。
なにせ、うちのY君はまだ張り替えて間もないから。Y君ったら、がんばり屋なんだからあ。
おほほほほ・・・・・・
(↑Yチェアは持ち主に、このような「おほほほ感」をもたらすのです。おほほほ感って何だと思われる方は、ぜひお求めあそばせ)

- はりかえのデモで、小さいスツールにペーパーコードをはっていたお兄さん。あのー、それがほしいんですけど。
興味ある方は、お兄さんが働く
「株式会社キルト工芸」
↑のぞいてごらんなさい。家具の再生をがんばっとる会社のようです。
いいな、こういうの。
目くじら立てて「地球のためざまーす」ってエコを考えることも必要なんだろうけど。 いいものだから、愛着あるから、ばあちゃんからもらったのだから、もったいないから、って使い続けるようなのが結果的に
「あんまり木を切らずに済みましたなあ」
ってなるような感じがいいなあ。
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2009年10月8日
ひかえい。伊東屋のビニール傘さまじゃて。
ここ一年で三回も訪れた、セルビア共和国・首都のベオグラード。
毎回、さんざん世話になりまくっている常宿、「チルトン・ホステル/Chillton Hostel」のボイカンさんに送った本が、今日届いたようです(送料480円のエコノミー航空便で、わずか一週間でバルカン半島の小さなホステルに届くとは。すごいねえ)。
最近、外国の人と連絡を取る時には、インターネットの無料電話・スカイプ(skype)を使うのです。
無料だけあって電話は音声状態が悪いんだけど、チャット機能で文字を打って話せるのがありがたい。私の英語力(中学生英語のボキャブラリーを最大限に駆使。ある意味、ボキャブラリーが豊かな人よりも高度な会話テクニックを要す。例→左と言いたいのに単語が思い浮かばないときに「右じゃないほう」と言う、など)の場合、チャットのほうがよっぽど話がスムーズ。「はあ?」って聞き返さなくていいし、電子辞書ひきながら文字が打てるし。というわけで、もっぱらチャットなのです。
で、話を戻すと、新刊「買ってよかったモノ語り」を受け取ったボイカンさん(38歳)の反応です。
ねんのため復習しておきましょう。この本には「森優子がこれまでの人生で、心底、買ってよかったーっと思うもの36アイテム」を紹介しておるんでしたね。
とうぜん日本語が読めないボイカン。
そんな彼が、写真だけを見て「俺もこれがほしい」と思ったものが次のふたつあった、という話なのです。
まずひとつめはこれ↓
階段をぐいぐい上る三輪ショッピング・キャリー
三輪式キャリー。
理由は?
「息子のイーリャ(5歳)が喜びそうだから」
はああ。
息子にべろんべろんに弱いボイカンらしい。やれやれ、なのです。
なるほどね。いずれにせよ、かつてこれを買ったときの私と同じく「なんじゃこりゃ?!」な外見に惹かれたわけね。
で、彼が気になったもうひとつというのが、↑上の写真の「伊東屋のビニール傘」だったんですね。
本の中にもちょっと書いたけど、ビニール傘ってじつは日本でだけ普及してるものなんですってね。
だから映画「バトル・ロワイアル」で北野武氏が雨の中でビニール傘をさして登場するシーンでは、海外の上映会場では「あの変な傘はなに?」とどよめきが起こり、その反応を見たスタッフがバトル・ロワイヤルのロゴ入りビニール傘を会場で販売したら飛ぶように売れた、とか。
この話を聞くと、不思議に思ってしまう。面白がるなら、ふつうに世界中で普及したっておかしくないのに。ねえ。なんで普及しないんでしょ。
推測してみたのです。
日本人は雨に濡れるのを嫌う民族→小雨がぱらついただけでも傘をさす→使い捨て感覚のビニール傘が重宝
それ以外の民族にとっては、そうではないってことかな、と。
外国って、けっこうな雨脚でも傘をささず歩いている人が多いんですよね。このあいだ行ったトルコではその傾向が特に顕著だった。
街中で、濡れながら平気な顔で歩いている若者たちとすれ違いながら、心の中で何度叫んだことでしょう。
「おにいさ~ん! 酸性雨あびると、ハゲるでえ~~!」
↑この信憑性についての議論は、ここではおいといて、と。
つまり日本以外の国ではそもそも「ビニール傘が必要!」と求められる需要がない。感性が違う。また、傘はそれなりにちゃんとした道具であって、使い捨てなんて考えられないという感覚もあるのかもしれませんわね。
いずれにせよ、ボイカンさんにとっては「初めて見たよ!」という物だったわけです。ビニール傘は。
「へえ、東京で売られてるんだあ」
「ほしい?」
「うん。僕がほしいっていうより、妻のミレナが喜びそう」
(やれやれパートⅡ。彼はむちゃむちゃ愛妻家でもあるのです。ボイカン殺すに刃物はいらぬ、家族と半日引き離せば・・・・という級の)
ミレナは版画のアーティストで、すばらしい美的センスの持ち主なのです。
「とてもユニークな傘だから、アーティストの彼女は、きっとすごく気に入ると思う」
まじめで、超がつくほど親切で、家族思いのボイカンくん、続ける。
「と、いっても」
と、いっても?
「きっと家の中でしかささないと思うけど」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
要するに。
ビニール傘は日本を一歩出ると、やっぱり「とんでも珍品」・・・・ってことなんじゃね。
こんなにきれいで、便利なのにねえ。ちなみに伊東屋のビニール傘は使い捨てレベルの傘ではありません。詳しくは「買ってよかったモノ語り」118ページをご覧下さいまし。
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2009年9月29日
コンビニ店頭に置いてくださった看板。「実は、家族っていいな!と思わせる本です」というコメント。嬉しいなあ。
いつもお世話になっている近所の電器屋さん、ギャラリー、クリニック、コンビニで、新刊のポスターを貼ってくださっております。
あああ、ありがたや、ありがたや。
こんな地域に守られ、生きております。とっくにわかってる。何億円出しても買えない。
だから引っ越せない。
わかるでしょ~~~????
足の裏にピンピンにとがった鉛筆の芯がブサッと刺さったときも、娘が包丁で親指の爪をざっくり切ったときも、美しく処置してくれた美人ドクター。
本にも登場する、ガッツも夢もある、なっちゃんのパパ&ママの電器屋さん。
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2009年9月23日
新刊「買ってよかったモノがたり」を生むにあたって、ともに唸り、あるいはヒッヒッフーと励ましたり、「なんだなんだ」と面白がってくれたひとたち。
驚くべきことに、「無関係者」は一人もいない。
そしてこの会場とは離れた場所から、祝ってくれた友たちよ、君よ。
ありがと~~~~~~~~~っ!
やっぱ本作りって、濃くて怖くてしんどくて面白すぎるですよ。
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2009年9月21日
村上春樹のおとなりだ~い
おおお。
新刊「買ってよかったモノ語り」、ついに書店の棚にデビューしましたぞよ!
写真は、連休前にいちはやく並べてくださった、都内K書店さん。
店長さんのご厚意で、ベストセラー用の一等地にどか~~~んと陣取らせてくださいました。あああ、ありがとうございます!
店長さんは良書を見抜く鋭い感性をお持ちなのだと、つくづく感激いたしました。
おひょひょひょひょ・・・・お隣は直木賞・芥川賞受賞作やでえ~~!
とはいえここからはシビアなのです。
いよいよこの本の実力が試されるのですから。
うっかり手に取った方がそのままレジへ向かわれるよう、催眠術でも黒魔術でも使う所存です。
みなさま、なにとぞよろしく。ちゅうー。
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